舞蛙堂本舗リターンズ!~スタジオMダンスアカデミーblog

ダンス(フラ・ベリーダンス他)と読書と旅行とカエル三昧の日々を綴る徒然日記。

完全?離婚マニュアル

2012-02-24 03:13:22 | 徒然話
私事で恐縮ですが、つい先日、めでたくバツイチになりました~~
…って、今更知ってる人はみんな知ってますよね(笑)。

ともあれ、折角決して体験者数の多くはない経験をしたわけですから、私の経験が何かに役立てばという事で、今日の記事ではハウツー離婚を語りたいと思います

あ、ちなみに私は離婚をお勧めする訳ではありませんよ、念のため
しなきゃしないに越した事は無いのでしょうが、いつか誰かの役に立つかもしれませんものね(ってオイ)。
「私には関係ないわっ」て方はスルーで


じゃ、いってみます~



(1) 離婚の意思を固める

え?当り前ですか?
確かにそうなのですが、世の中にはちょっとしたことで「アッタマ来たっ!もう別れてやるわっっ!!」となっちゃう人がいます。
そういう人は怒りが過ぎ去ると結構ケロッとしちゃって、簡単にヨリを戻したりしちゃうんですよね(笑)。
真面目な話、離婚にはそうとうな労力と時間を(場合によってはお金も)要します。そんな思いまでして別れたのに、「やっぱ別れたのは失敗だったな」と思っても、「てへぺろ☆」じゃ済みません。
第一、切る必要のない縁なら、切らないでおきたいものですよね。
結婚する時と同様、自分の気持と冷静に向き合い、確かな意思を見つけ出してください。


(2) 調停の申立て

コレはもう間違いなく離婚だということになり、かつ残念ながら相手の同意が得られなかった場合、地元の家庭裁判所に調停の申立てを行います。
いざ別れるとなっても、大抵の人は慣れていない為、何をやったら良いのか分りませんよね。
身近に経験者の大勢いる私でさえ、どこから手を付けたらいいのか分らず、人権相談窓口に始まって、警察署、法テラス、弁護士会とあらゆるところに電話をかけ倒してしまいました。

今述べたような機関は、ケースによっては後ほど連絡した方がいい場合もありますが、とりあえずは申立てをしないと進みませんので、コレを最初に行いましょう。

逆に、最初からこじれ切っていて裁判じゃないとどうにもならないと分っていたとしても、最低一回は調停を申し立てた経歴が無いと裁判を起こせませんので、やはりまずは調停の申立てです。
ちなみに、相手が一切この調停に出て来なくて実質調停にならなかったとしても、申立てさえしておけば「調停をし(ようとし)た」と見なされますので大丈夫です。

まずは家庭裁判所に電話し、離婚調停の申立てに必要なものを訊きます。
私が用意したのは、相手との婚姻関係を証明する戸籍、所定の額の収入印紙と切手でした。
ただこれは裁判所によって違うかもしれないので、必ず裁判所に訊きましょう。

次に、市役所に行って必要な戸籍を取ります。1通450円くらいだったかな?
なお、調停の場合離婚届を用意しておく必要はありません。私はモチベーションを挙げる為に貰いましたけどね。

郵便局で収入印紙と切手も入手したら、いよいよ裁判所に乗り込みます。
あ、宇都宮裁判所なら、近くに郵便局があるので忘れても安心です(笑)。

裁判所では調停に必要な書類を渡されるので、少しでも早く申し立てたいのであれば、その場で書かせてもらいましょう。
ここで離婚に至る経緯、親権や慰謝料の有無などの離婚条件といった細かい事項も訊かれるので、それらがまとまっていないときは、一旦持ち帰って書いて来ても大丈夫です。

裁判所の窓口に無事提出したら、あとは一回目の調停の通知が届くのを待つのみです。



(3) 調停日まで

しばらくすると調停日の通知が届きます。
申立てから1ヶ月後くらいに一回目の調停日が設定されます。

この1ヶ月の間に、やるべき事は色々あります。
まず、離婚に至る経緯の詳細をノートなどに書き出します。
離婚を決意するきっかけとなる事件、相手の言動などがあれば、日付なども含めて出来るだけ具体的に記しておきます。
調停員の方が私の話した内容を聴きつつ、これらの日付までしっかりメモを取っていたようなので、結構重要な情報とされていると思われます。
このノートを取ると、調停のために自分の言いたい事を整理しておけるだけでなく、自分自身の気持にも整理がつくのでおススメです。

そのように整理してみると、今まで気づかなかった事が発見出来る場合があります。
たとえば実は相手からDVを受けて居た事などですね。
DVとは何も身体的暴力ばかりではありません。自分の感じていた辛い思いが、実はDVという犯罪行為によるものだったという場合も有り得ます。

こういう場合は、是非一度警察の生活安全課に連絡しておきましょう。
警察はいざと言う時に頼りにならなかったという残念なケースもありますが、少なくとも「警察に連絡した」と言う事が相手への抑止力になる事もあるのです。
また、こじれそうな場合は法律事務所や弁護士会に連絡しておく事も必要かもしれません。

なお、稀に相手が「申立ての仕返し」という、意味不明な行動に出る事があります。
ありゃなんなんでしょうね。自分ばかりが被告人扱いされるのが腹立たしいとか、同じ目に遭わせてやるとか、そういう動機なんですかね。よう分りません。
まあその場合、調停日は本来の調停と同じ日時に設定されるので、全く気にする必要はありません。

もしこれを読んでいる方が申立てを「された」側であったり、万一将来そういう状況になった時の為に、一言申しあげておきたいと思います。
「申立ての仕返し」は、無意味なばかりでなく、相手の神経を逆撫でし、よりいっそう攻撃的にしてしまうだけの効果しかありませんので、決して行ってはいけません。
もしあなたに何か主張があるなら、そんな事をしなくても、本来の調停できちんと聴いてもらえます。調停において申し立てた側の方が有利という事は決してありませんので、どうぞ安心してしっかり主張してください。



(4) 調停の様子

いよいよ調停です。
2~3人の調停員の方が待機する個室に呼ばれ、最初に申立人、続いて相手が各3~40分ずつ話を聞かれます。
ちなみに申立人も相手も同じ日時に呼ばれますので、相手と顔を合わせたくない時は、事前に申し出れば行き帰りの時間をずらす、話を聞く個室の階を別にするなどの配慮をお願い出来ます。

まずこっちから話を聞き、次にあっちから聞き、あっちの話をこっちに持って来て…というのを何往復も繰り返す訳ですから、一日あたりの時間もかなり掛かりますし、たいてい調停は一度では終わりません。

このとき唯一にして絶対注意しておかねばならないのは、決して自分の主張を見失わない事です。
余りにも長い時間が掛かったり、調停員の方が相手の芳しくない言葉を持って来たりした時、つい心が折れそうになっても、コレだけは譲れないという事柄に関しては、何があっても折れてはいけません。
強い意志のみが、あなたを支える力になるのです。
普段ぐうた良奈、いえぐうたらな私だって出来たんです。あなただって大丈夫! 頑張りましょう!



(5) 離婚成立♪

調停が良い方向に進めば、かならず出口がやってきます。
そうそう、さっき「コレだけは譲れないってものは折れないでね」と言いましたが、逆にそれほどでもない事に関しては妥協する姿勢も大切です。
様々な条件の優先順位をハッキリさせる為にも、前に述べたノートに整理する事が役立ちます。

ちなみに、悪くても出口はやってきます。
双方一歩も譲らず決裂した場合、調停員さんから匙を投げられ「不調」という結果に終わります。
もちろん、残念ながらその結果が出てしまっても、弁護士さんを通したり裁判を起こしたり、まだまだ手はありますので、諦める必要はありません!



(6) 離婚届提出♪

ここからは、調停なり裁判なりで離婚が認められてからの話です。
めでたく(ええ、めでたいのです)離婚が裁判所により認められると、その事を記した謄本が数日後に郵送されます。
届いた物のうち、離婚の事実のみを記した市役所提出用の謄本を携え、速やかに市役所へ行きましょう。
そして、謄本とともに離婚届を提出します。
※速やかにしないと謄本が無効になるので注意!

裁判所からの謄本さえあれば、相手の署名捺印や保証人の記載は不要ですので、一人ですべて手続可能です。
但し、婚姻届にもあった相手の氏名や父母の氏名、生年月日などは書かないとならないので、それらの記憶を消去しないようにしておきましょう(笑)←※殆ど忘れていた人



(7) ここからが重要です!

無事離婚届を出し終わって安心してはいけません。
子供がいて、なおかつ親権者になった場合、非常に大切な作業が残っています!!

あなたが戸籍筆頭者でない場合、ここで手続を止めてしまうと、あなたのみが新しい戸籍に移っており、お子さんは元の戸籍に取り残された状態です。
ぶっちゃけ私自身がソレでした。つまり、今イチ家族とは思えない相手と同じ戸籍に入れられているという、非常に辛い状態だったのです。

特にお母さんが離婚後も結婚時の姓を名乗る場合、生活上の不便はありませんが、気持的にイヤじゃないですか。
なので、お子さんも自分の戸籍に入れる事を、入れられなかった子供の立場として、強くお勧めいたします。


で、手順の説明です。
まず離婚の処理が出来たところで、「離婚の記載がある元の戸籍」および「自分一人の戸籍」を取ります。
前者は「[除籍]自分の名前」と書いてありますが、我が子はそこに残されている訳で、気分は殆どワリオの巣窟からピーチ姫を助け出すスーパーマリオです(笑)。

これをもって、再び裁判所に行き、「子の氏変更を求める申立て」を行います。
やっぱり所定の収入印紙と切手が必要ですので、宇都宮裁判所なら隣の郵便局に(ry

申し立てると、大抵の場合すぐに変更を認める旨の謄本が届きますので、やはり離婚時と同じく、コレを携えて市役所に行きます。
このとき書くのが「入籍届」。裁判所に申し立てる書類同様、離婚届に比べるとかなりシンプルで、面倒ですが手続自体はあっけなく終わります。




はい、これでめでたく離婚にまつわるもろもろの手続は終わりです。
あと保険の問題など、人それぞれ別の手続があると思いますが、無事別れて子供を自分の籍に入れられれば、一先ずのゴールといえましょう。

確かなのは、別れるまでが大変だし別れたあとも手続が煩雑すぎてきついけれど、無事乗り越えれば、結婚時の100倍の達成感を味わえる事です。
あ、繰り返しになりますが私は離婚を勧めてる訳じゃないですよ(笑)。
でも、この大変さを乗り越えて無事バツイチ(二?三???)の仲間入りを果たされた方は、同志として是非私と一緒に祝杯を酌み交わしましょうぞ。

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