舞蛙堂本舗リターンズ!~スタジオMダンスアカデミーblog

ダンス(フラ・ベリーダンス他)と読書と旅行とカエル三昧の日々を綴る徒然日記。

『素敵なフラスタイル』メリモ直前号

2015-04-01 05:11:14 | ダンス話&スタジオM
どうも~。子供の幼稚園準備は一旦置いといて(って置いとくなよオイ)脳内がメリーモナークしおり作成モードになっている筆者でございます。


「旅のしおりやマニュアルを作る作業」というのはもはや私の生き甲斐を通り越して私の生きる理由にすらなっているきらいがありまして、しおりを作りたいという衝動に突き動かされながらほとんど冬虫夏草の気持を味わってます。って自分はアレの虫なんだか草なんだかハッキリしませんが(←おお…どちらかハッキリしてない時点でもう……)。

(※注:「冬虫夏草」をご存知ない方は決して検索にかけてはいけません、まして画像サーチなどもってのほかです、万一検索してしまってトラウマになっても一切責任を負いかねます)


冬虫夏草と化しながらも辛うじて平常時の人格は残っているようで、書いた物を読み返すとやけに飯に執着しているのが目につきます。
その事を自覚しつつもついついおススメの韓国料理BBQプレートランチ店とかばっかり言及している私、いい加減この暴走する冬虫夏草を止めてくれ~。



さて、前フリが長引きましたが今日の話題は自作のしおりでもなければ、冬虫夏草でもありません(笑)。
先月末に発売された雑誌『素敵なフラスタイル』50号のお話です。

日本で発行されている3誌のフラ雑誌はみな3月末~4月中旬に「春号」を出します。
このうち、今年の日程でメリモ前に春号が発売されるのは、3月末に出る『素敵な~』1種類のみ。
したがって、これらの雑誌からメリモ直前情報を得ようと思ったら、この『素敵な~』に頼るしか無いわけですな。
しかし、昨年のメリモ後の『素敵な~』は、かつて無いほど力の入ったメリモ記事を掲載していましたので、あの感じで行くと今年も頼りがいがあるかも…!?
という期待を胸に早速見て参りましょう。


まず、下世話な話で恐縮ですがお値段。
えぇッ、1,800円(税込)ですと!?!?
そ、それ高いよね。アンタいつも1,200円に消費税とかだよね!?



よくみたら表紙に特別定価1,700円(税抜)とか書いてあるじゃんコレ……。
まぁ色々な口実を付けて「特別定価」にするってのは雑誌の常套手段ではありますが、今回は随分「特別」の上がりっぷりが激しいっすよね。

こちとらこういう天邪鬼なもんで、穿った見方をしてしまって大変申し訳ないんだが、もしや「今回メリモ前に最新号が出るのはウチだけ!よっしゃ!!」とか思ってガッツリ上げちゃったって事は無い………よね?(笑)


まあ、たとえ値段が高くても、内容が伴っていればそれで良いのだ。
という事でさっきより期待のハードルを上げつつ、中身のチェックに入りましょう。


まず今回の巻頭特集は50号記念として「はじまりの島、ハワイ島ふたたび」。
見開き2ページのボルケーノの写真が仰々しくオープニングを飾ってます。


最初はペレとヒイアカの神話の解説記事から入ります。
あの有名なヒイアカの旅の神話と、ゆかりある場所の紹介です。
神話自体は知っているフラ・ダンサーがほとんどだと思いますが、ちゃんと写真が入っているところが丁寧ですね。


続いてハワイ島に拠点を置くクムフラたちへのインタビュー。
個人的にはココが一番お気に入りです。
何しろケクヒの三人の現クム(にしてもロパカお姉様の女子力高すぎ)、イヴァラニ・カリマさん、ジョニー・ラムホー御大、そして麗しきナホクさんという、本当にハワイ島を代表するクムばかりのインタビューを堪能出来るのですから。
どれも興味深いインタビューなので、一ヶ所「ハーラウ」が「ハラーウ」になってるところを見つけちゃったけど黙っといてアゲール!!!

それぞれのクムがお持ちのバックグラウンドや、レッスン風景も垣間見る事が出来ます。まあ~ホントに四者四様で面白いわ~。
どこも歴史と実力あるお教室ばかりですからそれぞれの美しさがあるんですが、踊っているお弟子さんたちの姿を見て個人的に最も好きなのはやっぱりナホクさんですかね。
ポーズ一つ見てもウチとは全っ然違うスタイルなのが分るけど、その中にもエレガンスがあって、かつてのレイ・フォンセカさんが20年くらい前にメリモで見せてくださった女性ダンサーの気品あるフラにまっすぐ通じるモノがあります。
何十年経っても色褪せない美しさとか、師から弟子へしっかり受け継がれているスタイルとか、本当に素敵だなあ~。

もちろんジョニ御大も好きです。
でもこうしてダンサーさん達が踊ってるところの写真を見てもやっぱり紙一重だよねココの踊りは(汗)。
このインタビューで御大ご本人もおっしゃっている「上半身の動きは自由で滑らか」な踊りというのは、自由な分だけ難しい。

それはちょうど、スカートの長さまで事細かに決められている制服を着るよりも、「何でも好きな格好をしていいよ」と言われて自由にコーディネイトする方が難しいのと似ています。
自由といいつつ、そこには確かにセンスの良し悪しとか、本人に似合う似合わないってのが出て来るわけで。
まして自由な中にも「可愛く」とか「セクシーに」みたいな方向性が存在するとしたら、それを正しく呑み込んで表現出来るかどうかってのがさらに難しくなってきます。

ジョニ御大のスタイルのダンサーさんやお教室を見ていると、私は毎回「自由な中で作り手の意図を的確に理解し表現する事の難しさ」みたいのを考えてひとしきり悶々としてしまいます。
悶々とするあまり、「私が大好きなのは言わばジョニ御大の踊りの『イデア』なんだよなぁ」などとプラトン哲学まで持ち出して来る始末です。


いかんいかん、哲学の話はこのへんにしよう。話が進まん。
インタビューの次は「歌でたどるハワイ島ヒロ」という記事です。ここでヒロに焦点を絞って行くわけですね。
ヒロを舞台にした有名な曲の解説とともに、ヒロの景色が紹介されています。
ヒロに行った方なら誰もが「懐かしい~」と思う景色でしょう。
もちろん私もそうです。っていうか昔ココ歩いてて火傷レベルに日焼けしたんだよなぁ(笑)。


で、ヒロの話から最後の「メリーモナーク直前情報」の記事に繋がります。
おお、この流れるような展開はいいねぇ。

ただしココで語られている「直前情報」は、1月に出たフラレアのそれとさほど変りません。
しかもフラレアの方が情報量が多かった気すらします。あちらには座席見取り図とか、競技会以外のイベントの話題も載ってましたし。
それに引き換え『素敵な~』の直前情報ときたら、「ハーラウ○○は×年ぶりの出場、ハーラウ△△は毎年出ていたけど今年は出ない」みたいなってそれデータ見りゃ誰でも分るじゃん的な解説しか載ってません(爆)。
う~む、せっかくあのフラレアが出た後で、しかもメリモ前に出る唯一の春号になれるんですから、そこはもうちょっと頑張って欲しかったぜ。


このメリモ直前情報よりも、その後に載っているメリモ審査員ジョアン・リンジーさんのインタビュー記事の方がずっと良かったです。
しかも私は未見ですが、どうやら彼女のフラも付録DVDに収録されているらしいです。
おお、それなら謎の特別定価1,800円も全然オッケー!!(笑)


では理想の「メリモ直前情報が載った雑誌」を妄想するとしたら、「現地観戦する人はハワイに持って行きたくなる/日本でネット観戦する人は現地の臨場感を味わえる」雑誌ですかね。

まず表紙。例えば現地に持ってった時にハワイの人から「I like it!」と言ってもらえるような魅力とインパクトがあれば素晴らしいですね。
今回のインタビューに載ってたところから選ぶならケクヒさんかなぁ。

肝心の中身ですが、個人的にはF1の開幕直前号あたりを参考に、出場チームの特徴(本拠地、クムのルーツ、どんなスタイルかなど)や最近のメリモでの受賞歴などを紹介すると良いんじゃないかと思います。
まあそれもデータをたどれば誰でも調べられる事なんですけれども、「○年ぶりの出場」とかよりはもうちょっと踏み込んだところまで調べてあると、情報としてグッと有益になりますね。

あと50号くらいまでバックナンバーが出ている雑誌に是非して頂きたいのが、そういう各チームのデータやクムの紹介欄に「詳しいインタビューは第○号の○頁に載ってるよ!」とか書いておくと前からの愛読者に親切ですし、ご新規さんにもバックナンバーが売れるしイロイロ美味しいんじゃないでしょうか(笑)。

それとあんがい見落とされがちなのが審査員の紹介。
どんな方が世界最高峰のフラ大会を審査しているのか、気にならない人は居ないはず。
今回『素敵な~』がジョアンさんのインタビューを載せたのは本当に良かったと思います。
でも出来れば全審査員の紹介が載ってると良いなぁ。特にフラ以外の分野の方については、ハワイ語の権威だとか、ハワイ大学で教鞭をとっておられるとか、そういう情報があると良いのではないでしょうか。
いえ、フラの分野であっても、プアナニさんとナーラニさんの区別がつかなくて「アレ?シグ・ゼーンさんの奥様はどちらだったっけ」とか考えちゃう人も絶対いると思うんで、親切な説明があると助かる人がきっといる!!!


…とまあ妄想を並べ立ててみましたけれども、これらはあくまでも「自分が読みたい/書きたい記事」であって「広告主様からの実益が得られる記事」ではないので、実際に雑誌の記事として載るのは無理だろうな~。




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