メゾピアノの話

こんな母親らしくない母親でも、ときおり生徒さんなどから「女の子の出産祝いは何が良いかしら？」なんて訊かれる事があったりします。
そこで今日は何らかの役に立つ事もあるかと思い、四代目が一番お世話になっている洋服のブランドをご紹介してみましょう。


「メゾピアノmezzo piano」とは、ナルミヤインターナショナルが展開する子供服のブランドです。
実はこのブランドはけっこう老舗でして、私も子供の頃さんざんお世話になりました（もちろん選んでいたのは私ではなく母マミちゃんですが）。
私が着ていた頃は原宿のラフォーレ子供館あたりに行かないと手に入りませんでしたが、嬉しい事に最近は宇都宮の東武デパートなど、非常に行きやすい場所にも入ってます。
いやホント、そういう身近な所に入ってくれてるおかげで、思いがけず着替えの必要な緊急事態が発生してしまった時になんど助けられた事か（笑）。


メゾピアノの特徴はフリフリぶりぶりゴージャス・ガーリーテイストな事です。


このように、淡い色のレースやフリルがふんだんに使われ、ウサギさんやスウィーツのモチーフも沢山登場し、どんなに男勝りの女児でも「元気な男の子ですねえ」という悲しすぎる間違いを受けずにすむ有難いデザインばかりです。
クレヨンしんちゃんみたいな眉毛を持つ悲惨なルックスだった私自身も、どう見てもお坊ちゃんにしか見えないバイタリティーを持った四代目も、その恩恵をたっぷりと受けて参りました。


ちなみに、見出し画像は四代目が新生児だった頃にゲットしたファースト・メゾピアノです。
サイズは70だったかな　でも首が据わらないうちから着られる前あきのデザインだったので、一般的には病院着かパジャマかってデザインの服しか売られてないような月齢からフルに活用させていただきました。




メゾピアノは水着も出しています。
お揃いの柄のスナップ付バスタオルやハンドタオルも一緒にゲットしました。
去年の9月、ハワイのディズニーホテルのプールで着せる為に用意したものですが、ある深刻な理由により…ってこの話はいい加減しつこいので止めましょう（笑）、ともかくなかなか着る機会に恵まれなかったのですけれども、先月の四代目プールデビューでようやく日の目を浴びました。



まあ浮き輪は相変わらずバズライトイヤーなんですけどね。
それでもちゃんと女の子に見えるメゾピアノ水着、ありがたし。


ただ、メゾピアノに関してひとつだけ残念な点があります。
それは、大きいサイズになればなるほど凡庸になってしまうということ。
具体的には、80までのnew born～babyのラインにはゴージャスなデザインが沢山あり、たまたま運良く半額セールに当たったときなど１年分くらい買いだめしたくなるレベルなのですが、90以降になるとあのゴージャスさがすっかり影を潜め、なんだかフツウの子供服になってしまうのです。

思えば私が子供の頃は、もっと大きくなってからも素敵な服が沢山あったはず。
７歳の七五三にはメゾピアノのドレスを着ましたが、七五三用に十分相応しい、立派な着物とだって渡り合えるレベルのドレスでした（流石にそれは全店展開するようなものではなく特殊な一点物だったようですが）。
あの頃よりお店の数も全国的に増え、値段もお手頃になったかもしれませんが、どれほどお手頃でも欲しくないものは買いたくなりません。

したがって、念のためお店の巡回は欠かさず行っているにもかかわらず、買う頻度はだいぶ少なくなってしまいました。
欲しい気持はあるのにまことに残念です。


ナルミヤインターナショナルさん。ここで一介の客が言っても届かないかもしれませんが、どうしても一言申し上げておきたい。
あらゆるサイズにおいて、またあの頃のように不謹慎なほどゴージャスな服を作ってください。
全国展開しろとはいいません。決まったデパートだけとかワンサイズ2点ずつとかでも良いので、昔からのメゾピアノファン垂涎モノの作品をまた作って頂きたいと切に願っています。
フリフリぶりぶりゴージャス・ガーリーテイスト、それこそがメゾピアノの真髄なのですから。