舞蛙堂本舗リターンズ!~スタジオMダンスアカデミーblog

ダンス(フラ・ベリーダンス他)と読書と旅行とカエル三昧の日々を綴る徒然日記。

偉大なるクムフラ ロバート・カジメロの素顔

2014-08-10 04:22:15 | ダンス話&スタジオM
相変わらずロバート・カジメロ様ワークショップ@スタジオMの余韻さめやらぬウチのメンバー。
そんな中、私は久々に雑誌「フラレア」創刊号を引っ張り出して参りました。

日本で発行されているフラ雑誌のうち一番歴史の長いフラレアの創刊は2000年でした。
しかも、記念すべき創刊号の巻頭インタビューは他ならぬロバート様!!!
良い仕事してますねえフラレアさん!!

何しろ創刊号が出たのは14年前ですので、ゲット出来なかった方や、買ったけれど無くしてしまった方も少なくないと思います。今はもう手に入らないですし…。
そこで本日は、14年後の今読んでもかなりの傑作と思われるこのインタビューをご紹介したいと思います。


見出し画像がインタビューのトップページです。
抜けるような青い空と、ホノルルの絶景をバックにしたロバート様の横顔という非常に印象的な写真です。

そこに添えられた文章の抜粋がこちら。

「フラをこよなく愛していて、ハワイでも一目置かれた存在」

「『ハワイの人達は皆んなカジメロを愛しているわ』『彼らの音楽はハワイの宝だね』などという言葉を耳にする」

「ハワイの国民的歌手であり、フラという文化の担い手。みんなのヒーローなのだ」


冒頭から早速ものすごい賛辞の嵐ですが、ロバート様ご本人とわずか2日前にお会いしたばかりの私から見ると、これらは全く大袈裟じゃない!!




インタビューで最初に語られているのは、ロバート様のクムであるアンティ・マイキへの深い敬愛です。
師からはフラの技術や知識だけでなく人生のすべてを教わっていた、とおっしゃるロバート様。
ロバート様ご自身が今でもアンティ・マイキを深くリスペクトしているからこそ、ロバート様のお弟子さん達にも同じようにロバート様を慕う思いが生まれるんでしょうね。




インタビューではさらにロバート様のミュージシャンとしての輝かしいキャリアや、クムとしてのロバート様についても言及しています。

個人的に強く印象に残ったのは、「彼(=ロバート様)の話すことと生徒たちの話は、面白いほど一致している。つまりそれほど確かな教育をしているということだろう。」という一文!!
これ、私が昨日の記事に書いたロバート様-ヴィトさんの話と同じじゃないですか!!
アレを書いたのは記事を読む前だし、さっき読み返すまでこんな事が書かれていたとはスッカリ忘れていたので(笑)、まったくの偶然の一致です。




次のページは垂涎の1ページ写真!!
ああやっぱりス・テ・キ…なんですが、ロバート様の素晴らしいところは、14年後の現在も変わらず素敵どころか、むしろ今の方がさらにカッコ良いという奇跡のような話です。




参考画像:2日前のロバート様。おおお、やっぱ今の方が断然ダンディだわ~~
良い人生を送っている方、際限なく向上している方は、年齢を重ねるごとに容貌もますます魅力的になってゆくという私の持論そのままの方だと思います。




その右側のページには非常に興味深いQ&Aコーナーが載っています。
メリーモナークには10年に一度しか出場なさらないとか。
ん? 前回のご出場は2005年。今年は2014年。これはつまり………???
いえいえ、憶測と希望的観測で勝手な事を考えるのはやめておきましょう。
もちろん、いつの日かロバート様のお教室ご出場のあかつきには、全力を挙げて応援させていただきますけれども。


さらに興味深いのは、日本で一番深く印象に残った場所として、よりによって日光を挙げていらっしゃる事です。
「日光に住んで階段を掃いたり、木と会話して暮らしたい」とのお言葉まであり、そんなにもお気に召して下さった日光での初ワークショップを、他ならぬ我がスタジオMで開いていただいたのがどれほど名誉な事であったか、改めて噛み締めまくりました。


ちなみにこのページにはロバート様の略歴も載っています。

ロバート・カジメロ
ハワイを代表するクムフラの一人。昨年はハラウ・ナー・カマレイを率いてメリーモナークに出場、上位入賞を果たした。またハワイアンミュージックの歴史を語る上でも欠かせない人物。弟のローランド・カジメロと共に結成する『ザ・ブラザース・カジメロ』は、ハワイのグラミー賞『ナ・ホク・ハノハノ賞』を35回以上受賞。ベルベットのような歌声と特有のメロディラインでハワイの人々に深く愛されている。


…とのことです。
ひ、ひえ~、こ、こんなお方がつい2日前に我がスタジオに…(膝ガクガク)
ちなみに現在だとロバート様のナホク賞の数は14年分増えていらっしゃいます。
私にも正確な数は分らないッス。とても数えきれん(笑)。





最後の2頁は「ハウマナ座談会」、つまりお弟子さん達がロバート様への思いの丈を語っておられます。
最近のフラレアのインタビューにはあまりこのコーナーが無いけれど、私ゃ大好きだったなぁ。

どのお教室の生徒さん達もクムへの熱い想いを語っていた中で、ロバート様のお弟子さん達のクム愛は格別です。
本当に結束の強いお教室なんですね~。
ロバート様はお弟子さん達を厳しく導きつつも深く愛し信頼しておられ、お弟子さん達もそんなロバート様に全幅の信頼と尊敬の念を寄せていらっしゃるのがものすごく伝わってきます。

冒頭に登場するお弟子さんの言葉が象徴的です。
「初めてロバートに会ったのは16歳。そのときすでに彼は十分偉大だった。でも、出会って十数年も一緒にいれば、普通少しは偉大さも色褪せるし、距離も縮まるものでしょ。自分だって成長するわけだし。ところが彼との距離は今もってあの頃と変わらない。彼の才能はどんどん伸び続けていて、僕たちがいくら成長しても決して追いつくことがないんだ。」

スゴイ!私も本当に偉大な人というのは「いつまでも更なる高みを目指せる人」「自分でゴールを定めて甘んじない人」だと思っているけれど、ロバート様はまさしくそれを体現していらっしゃるわけですね!!
しかもこれほどの長きにわたって!!!(※ロバート様のお教室は来年で40周年だそうです)


クムがこんな偉大なお方じゃあ、お弟子さん達もあんなに凄くなるわけだ…。
だいたい、このハウマナ座談会に出ていらっしゃる方々だって、そうそうたる顔ぶれですからね。
皆さん口々に謙虚なことをおっしゃっているけれど、ご本人の実力もプロダンサーや指導者として十分に通用する方々ばかりなんですから。
2005年にメリモに出た時のナー・カマレイの皆さんのパフォーマンスなんて、他のお教室とは全く別物というほど格が違っていたもの。
「上手だ」とか「揃っている」とかそういうレベルじゃないんですよね。
なんというか、皆さんが出てくると空気が変わるんですよ。その一瞬で5,000人の観衆に魔法をかけてしまうような感じです。
残念ながら現場では観られなかったんですが(何しろ私はまだ大学生だったのでメリモに行けなかったのだ)、映像で観ていてさえ雰囲気が一変したのを感じますから、あの場に居合わせた人の衝撃は計り知れません。


いや~、ロバート様の偉大さが良く伝わる秀逸な記事でした
フラレア編集部の皆さんには、是非とも来年の40周年に合わせて、もう一度ロバート様&HNKOLの特集記事をお願いしたいですな。
今は数十年選手のベテランダンサーさんに加え、若手ダンサーの方々もかなり育っていらっしゃるようですから、創刊号でのインタビューとはまた違う魅力を紹介出来ると思いますぞ。


【追記】

私のFB友さんからの情報によりますと、この記事を含めたフラレア1~3号はiPhoneアプリで読めるそうですよ!(って事はiPadでもイケるかも♪)
お持ちの方は是非ご覧になってみてくださいませ。




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2 Comments

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Unknown (りりママ)
2014-08-10 22:10:48
今晩は。 ラナさーん、台風大丈夫ですか? 栃木の方は竜巻とかで大変らしいですけど、何ともないですか?

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Unknown (リリコイ)
2014-08-11 08:21:38
等なさん、こんにちは。
素晴らしい経験でしたね~、そしてそれをシェアして頂き、ありがとうございます<(_ _)>
インタビュー読み応えがありました(*^^*)
大切なことをたくさん教わりました。
ありがとうございます<(_ _)>
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