う~む、時間があるのを良いことに、うだうだと長文を書く悪癖が復活してしまったぞ。
ともあれ今日こそはハワイ4島クルーズでのフラのお話です。
プライド・オブ・アメリカのパンフレットの表紙にはフラガールの写真が使われていますし、何より「ハワイ」クルーズなのですから、どうしたってフラに期待せずにはいられません。
まぁ観光客相手のクルーズ船でそうそう素晴らしい踊り手に出会えるとは思ってませんが、少なくともハワイの風を感じさせてくれるダンサーにはお目にかかれるだろうと思っていたのです。
ハワイの風。それはネイティヴな「ハワイのフラ」を踊れるダンサーだけが吹かせることの出来る風です。
これと上手下手は一切関係ありません。まるっきり素人のムスメさんでも、この風を吹かせられる人もいます。ハワイでちゃんとしたフラを習っている人なら、ですけどね。
そんなハワイの風を期待しつつ、船内新聞に載っていた告知に従って船内のレッスン会場へ。
先日も載せた、こちらのラウンジがレッスン会場です。
そこに現れたのは「ハワイアン・アンバサダー」なる、えらくもっともらしい肩書きの二人の女性でした。
そして、そのうちの一人が肩書き通りもっともらしいフラよハワイ文化の解説を始めました。
………って、長ッ!!
長い。いくらなんでも長過ぎる。
そりゃあ確かに会場のお客さんの殆どはハワイ文化のことなど全然知らない観光客の人達かもしれませんが、というかそういう一見さんだからこそ、こういう時の解説ってのはもう少し簡潔で良いんじゃないのかね。
なのにこの人ときたら、このまま講義だけで終了まで突っ走ってしまうのではないかと心配になってくるほど長々と喋り続けています。
それも結構偉そうにドヤ顔で(笑)。
しかし、本当の衝撃は彼女が踊り始めた時に訪れました。
な、なんですかこれは。
最近巷で噂のフィットネス・フラとはこの事か!?と見紛いそうな、運動効果は素晴らしそうだけど動き過ぎて最早フラではないダンスが目の前で始められた時に私が感じたヨロメキは、船の揺れではなかったはず(だってこの日は停泊日、船は動いてなかったし)。
もちろん、ハワイの風とか完全に凪いでます。
イヤもうホント、歩幅1mくらいのカホロに始まり、激しすぎて目が追いつかないアップダウン、ずっと前屈みの姿勢、鬼気迫る表情で、ペレが怒っているところかと思いきや、じっさいに踊っているのは至って平和な「フキラウソング」という、まことに驚くべきフラでした。
毒吐き過ぎと思われますか? そんなことはないですぞ。
いくら客から直接お金を取ってないとは言え、「ハワイアン・アンバサダー」なる看板を背負っている「プロ」なのですから。
たとえば先日惜しくも亡くなってしまったオブライアン・エセル師の率いるカネ・ダンサー達をメリーモナークで拝見しますと、カヒコの時はダリル・ルペヌイ師のスタイルを色濃く受け継ぐそれはもう勇猛果敢な体育会系フラですが、アウアナになれば一転、軽快な音楽にぴったりの楽しく軽やかなフラを踊っておられました(正確にはジャンルじゃなくて意味内容によってそうなるんですけどね)。
まあメリモ常勝グループと比べるのは酷ってモンですが、それにしたってプロであれば(自身のスタイルと矛盾しない範囲で)自然と曲に合わせて踊り方も変わって当然なのであり、少なくともフキラウソングが勇猛果敢になる事は無い…ハズです。
あともうひとつ、今回の「ハワイアン・アンバサダー」を例に教訓を申し上げておくならば、どんなに綺麗な御託を並べられてもそれだけで信用しちゃダメってことです。
もちろん知識は必要です。充分な専門分野の知識と、それを教えるための充分な日本語の知識は。
しかし、これらは、最も肝心な「踊りの技術」があって初めて意味をなすものです。
踊りをみて良し悪しの判断出来ない段階で、「この人はこれだけ立派に喋れるからホンモノだ」と思っちゃうと、のちのちマズい事になったりします。
御託に惑わされず、あくまでも踊りで判断する力を養う事が大切だという、いつもの結論に辿り着きました。
ただ一つだけマジレスするなら(いえ今までのもマジでしたけど)、そういう「見る目を養って~」なんて悠長な事言ってられない観光客を相手にするとき、「どうせわからないんだからこれでいいっしょ」と御託を並べるのだけが得意な人を使うのは、ちょっとどうかなと思います。
特にこの船の場合、じっさいにハワイ4島を巡ってる訳だからさ。そこで立派な肩書き背負わせてフラを教えさせるなら、ある程度は「ホントに分ってる人」を使うのが、ハワイに対する礼儀ですよ、やっぱり。
幸い、船を降りればそこは本場。各寄港地に素晴らしい人材がいくらでも見つかると思いますので、ノルウェージャン・クルーズの担当さん、いっちょ頑張って探してくださいな。
ともあれ今日こそはハワイ4島クルーズでのフラのお話です。
プライド・オブ・アメリカのパンフレットの表紙にはフラガールの写真が使われていますし、何より「ハワイ」クルーズなのですから、どうしたってフラに期待せずにはいられません。
まぁ観光客相手のクルーズ船でそうそう素晴らしい踊り手に出会えるとは思ってませんが、少なくともハワイの風を感じさせてくれるダンサーにはお目にかかれるだろうと思っていたのです。
ハワイの風。それはネイティヴな「ハワイのフラ」を踊れるダンサーだけが吹かせることの出来る風です。
これと上手下手は一切関係ありません。まるっきり素人のムスメさんでも、この風を吹かせられる人もいます。ハワイでちゃんとしたフラを習っている人なら、ですけどね。
そんなハワイの風を期待しつつ、船内新聞に載っていた告知に従って船内のレッスン会場へ。
先日も載せた、こちらのラウンジがレッスン会場です。
そこに現れたのは「ハワイアン・アンバサダー」なる、えらくもっともらしい肩書きの二人の女性でした。
そして、そのうちの一人が肩書き通りもっともらしいフラよハワイ文化の解説を始めました。
………って、長ッ!!
長い。いくらなんでも長過ぎる。
そりゃあ確かに会場のお客さんの殆どはハワイ文化のことなど全然知らない観光客の人達かもしれませんが、というかそういう一見さんだからこそ、こういう時の解説ってのはもう少し簡潔で良いんじゃないのかね。
なのにこの人ときたら、このまま講義だけで終了まで突っ走ってしまうのではないかと心配になってくるほど長々と喋り続けています。
それも結構偉そうにドヤ顔で(笑)。
しかし、本当の衝撃は彼女が踊り始めた時に訪れました。
な、なんですかこれは。
最近巷で噂のフィットネス・フラとはこの事か!?と見紛いそうな、運動効果は素晴らしそうだけど動き過ぎて最早フラではないダンスが目の前で始められた時に私が感じたヨロメキは、船の揺れではなかったはず(だってこの日は停泊日、船は動いてなかったし)。
もちろん、ハワイの風とか完全に凪いでます。
イヤもうホント、歩幅1mくらいのカホロに始まり、激しすぎて目が追いつかないアップダウン、ずっと前屈みの姿勢、鬼気迫る表情で、ペレが怒っているところかと思いきや、じっさいに踊っているのは至って平和な「フキラウソング」という、まことに驚くべきフラでした。
毒吐き過ぎと思われますか? そんなことはないですぞ。
いくら客から直接お金を取ってないとは言え、「ハワイアン・アンバサダー」なる看板を背負っている「プロ」なのですから。
たとえば先日惜しくも亡くなってしまったオブライアン・エセル師の率いるカネ・ダンサー達をメリーモナークで拝見しますと、カヒコの時はダリル・ルペヌイ師のスタイルを色濃く受け継ぐそれはもう勇猛果敢な体育会系フラですが、アウアナになれば一転、軽快な音楽にぴったりの楽しく軽やかなフラを踊っておられました(正確にはジャンルじゃなくて意味内容によってそうなるんですけどね)。
まあメリモ常勝グループと比べるのは酷ってモンですが、それにしたってプロであれば(自身のスタイルと矛盾しない範囲で)自然と曲に合わせて踊り方も変わって当然なのであり、少なくともフキラウソングが勇猛果敢になる事は無い…ハズです。
あともうひとつ、今回の「ハワイアン・アンバサダー」を例に教訓を申し上げておくならば、どんなに綺麗な御託を並べられてもそれだけで信用しちゃダメってことです。
もちろん知識は必要です。充分な専門分野の知識と、それを教えるための充分な日本語の知識は。
しかし、これらは、最も肝心な「踊りの技術」があって初めて意味をなすものです。
踊りをみて良し悪しの判断出来ない段階で、「この人はこれだけ立派に喋れるからホンモノだ」と思っちゃうと、のちのちマズい事になったりします。
御託に惑わされず、あくまでも踊りで判断する力を養う事が大切だという、いつもの結論に辿り着きました。
ただ一つだけマジレスするなら(いえ今までのもマジでしたけど)、そういう「見る目を養って~」なんて悠長な事言ってられない観光客を相手にするとき、「どうせわからないんだからこれでいいっしょ」と御託を並べるのだけが得意な人を使うのは、ちょっとどうかなと思います。
特にこの船の場合、じっさいにハワイ4島を巡ってる訳だからさ。そこで立派な肩書き背負わせてフラを教えさせるなら、ある程度は「ホントに分ってる人」を使うのが、ハワイに対する礼儀ですよ、やっぱり。
幸い、船を降りればそこは本場。各寄港地に素晴らしい人材がいくらでも見つかると思いますので、ノルウェージャン・クルーズの担当さん、いっちょ頑張って探してくださいな。