瀬戸内先輩の『源氏物語』、ようやく巻三・四をゲットすることができまして、現在のところ「明石」の途中まで読み進めました。
さすがにけっこう時間がかかりますね。ほかの本の倍はかかっていると思います。
それにしても源氏は相変わらず外道です。
「明石」の途中というだけで、いったいなにが書かれている辺りかお分かりの方もいらっしゃることでしょう。
そうです。源氏の君が政敵に睨まれ、紫の上以下多数の恋人たちを残し、都から逃げるようにして海辺の田舎町に下ったところです。
え?源氏がかわいそう??いえいえ、とんでもないです。
本人は盛んに「無実の罪だ」と嘆いてるけど、そもそもの失脚の原因は帝の恋人の一人との密会がバレたことなんですぞ。
しかも、その女性は政敵一家の娘です。そこを忍んでって現場を押さえられたんですね。いや、いくら何でもそりゃマズイよ、源氏さん。
今までも似たような傍若無人なお振る舞いはさんざんなさってきた源氏ですが、父帝の後ろ盾なんかもあって無事に済んできたのです(つーか、父帝の前ではネコ被ってた気配が濃厚です。まあそうでしょうね、お父さんの後妻とも大変なことになりましたしね)。
しかし今や御代がかわり、頼みの父帝は崩御なさるわ、初恋の相手(この方がお父さんの後妻です、プラトニックな片思いにしとけばよかったのにねえ)には突然出家されるわで、すっかり心細い立場におかれてしまいました。
そこへもってきての不倫発覚ですから、しょうじきいって自業自得という感じがしないでもありません。
しかし源氏はこれを無実の罪と嘆き悲しみ、紫の上との別れも惜しみ、暇乞いを名目に女性のもとへお泊まりし(←どこまで懲りないんだこの人は)、ようやく須磨へ下ったのでした。
ここで終わらないのが源氏です。
源氏は須磨の住まいを田舎風の洒落たつくりに改装し、「田舎風料理」「田舎風コスプレ」(あくまで「風」ってのがポイント)に徹し、なりきりを結構楽しんでいらっしゃるご様子。
それで我が身の不遇を嘆かれてもねえ(苦笑)。
そのうえ、ついにというかやっぱりというか、ここでも新しい女性に手を出しました。
現地女性でなく、あくまでやんごとなき生まれの姫君っていうのがさすが源氏ですね。
それを臆面もなく独り都で待っている紫の上に手紙で報告するあたり、ここまでくると呆れるのを通り越してほとんど感心してしまいます。
またまた「ああせめて紫の上が谷崎潤一郎のナオミだったなら」とよからぬ黒い妄想が渦巻きますが、そんなことよりも、私のかような源氏解説を聞かされ続けている母マミちゃんの脳裏では今、かなり歪んだ源氏像ができあがりつつあるようです.....。
さすがにけっこう時間がかかりますね。ほかの本の倍はかかっていると思います。
それにしても源氏は相変わらず外道です。
「明石」の途中というだけで、いったいなにが書かれている辺りかお分かりの方もいらっしゃることでしょう。
そうです。源氏の君が政敵に睨まれ、紫の上以下多数の恋人たちを残し、都から逃げるようにして海辺の田舎町に下ったところです。
え?源氏がかわいそう??いえいえ、とんでもないです。
本人は盛んに「無実の罪だ」と嘆いてるけど、そもそもの失脚の原因は帝の恋人の一人との密会がバレたことなんですぞ。
しかも、その女性は政敵一家の娘です。そこを忍んでって現場を押さえられたんですね。いや、いくら何でもそりゃマズイよ、源氏さん。
今までも似たような傍若無人なお振る舞いはさんざんなさってきた源氏ですが、父帝の後ろ盾なんかもあって無事に済んできたのです(つーか、父帝の前ではネコ被ってた気配が濃厚です。まあそうでしょうね、お父さんの後妻とも大変なことになりましたしね)。
しかし今や御代がかわり、頼みの父帝は崩御なさるわ、初恋の相手(この方がお父さんの後妻です、プラトニックな片思いにしとけばよかったのにねえ)には突然出家されるわで、すっかり心細い立場におかれてしまいました。
そこへもってきての不倫発覚ですから、しょうじきいって自業自得という感じがしないでもありません。
しかし源氏はこれを無実の罪と嘆き悲しみ、紫の上との別れも惜しみ、暇乞いを名目に女性のもとへお泊まりし(←どこまで懲りないんだこの人は)、ようやく須磨へ下ったのでした。
ここで終わらないのが源氏です。
源氏は須磨の住まいを田舎風の洒落たつくりに改装し、「田舎風料理」「田舎風コスプレ」(あくまで「風」ってのがポイント)に徹し、なりきりを結構楽しんでいらっしゃるご様子。
それで我が身の不遇を嘆かれてもねえ(苦笑)。
そのうえ、ついにというかやっぱりというか、ここでも新しい女性に手を出しました。
現地女性でなく、あくまでやんごとなき生まれの姫君っていうのがさすが源氏ですね。
それを臆面もなく独り都で待っている紫の上に手紙で報告するあたり、ここまでくると呆れるのを通り越してほとんど感心してしまいます。
またまた「ああせめて紫の上が谷崎潤一郎のナオミだったなら」とよからぬ黒い妄想が渦巻きますが、そんなことよりも、私のかような源氏解説を聞かされ続けている母マミちゃんの脳裏では今、かなり歪んだ源氏像ができあがりつつあるようです.....。