私は悪くないと思いました。
私の生まれた場所が悪かったのだと思いました。
それもこれも、偶然であり、そのために、人は苦しむのだと思いました。
私がその手を感じなかったら、私は、護美となって魂の行き場もなく果てたのでしょう。
「流魂」に出会う前、私はこのカラダを売りました。
十代の中ごろでした。
男は直ぐに金をくれました。
私はその金で貧乏から逃げた。
服を買って、美味しいものを食べて、お酒を飲んで、悲しい幸せを買いました。
渋谷で酔いつぶれていた時でした。
世界が回っていました。
目の前を人の足が通り過ぎていきました。
立つこともできませんでした。
男たちはもの欲しそうに私を見ました。
頭の中で靴音が響きました。
いままで近くにいたはずの友達、友達と思っていた人たちが消えていました。
虚無が、靴音と共に私に忍び寄りました。
どうして、生まれてきたんだろう。
私に何の意味があるのだろう。
今、そこにいた人たちは誰だったのだろう。
寂しくて、悲しくて、辛くて、もういい、と思いました。
最も簡単な方法が、この孤独から逃れるための簡単な方法が頭に浮かびました。
その時、何かが触れたのです。
私の体に、温もりが触れたのです。
始めて感じる感覚でした。
雲がかかった視界の中に今まで見たことのない優しい顔がありました。
四、五人の人が私を包んでくれました。
その温もりの手が私を「流魂」に導いてくれたのです。
全ては偶然が支配しています。
けれど、出会いは、「流魂」との出会いは偶然を必然に変えてくれたのです。
ここにいることを皆さんは偶然の出会いと思われると思います。
けれど、ここにいられることは皆さんが選ばれた人である事の証なのです。
私はその時、「流魂」の愛を知りました。
全ての人がここに生を受けたことの意味を知りえるのだと知りました。
そして
皆さんはまだ、その段階ではないのかもしれません。
が、「命の水」を知る時が来ます。
人の生命には何の保証もありません。
けれど、一瞬が永遠に繋がっている事を、全てはその一瞬の中に隠されていることを知れば、全ての恐怖から抜け出せるのです。
個々は個々として孤独の中にいます。
「流魂」はその孤独の中から皆さんを救い出してくれるのです。
全体は、全体があるからこそ、個々が存在するのです。
個々は個々として独立し、全体として一つになれるのです。
私の生まれた場所が悪かったのだと思いました。
それもこれも、偶然であり、そのために、人は苦しむのだと思いました。
私がその手を感じなかったら、私は、護美となって魂の行き場もなく果てたのでしょう。
「流魂」に出会う前、私はこのカラダを売りました。
十代の中ごろでした。
男は直ぐに金をくれました。
私はその金で貧乏から逃げた。
服を買って、美味しいものを食べて、お酒を飲んで、悲しい幸せを買いました。
渋谷で酔いつぶれていた時でした。
世界が回っていました。
目の前を人の足が通り過ぎていきました。
立つこともできませんでした。
男たちはもの欲しそうに私を見ました。
頭の中で靴音が響きました。
いままで近くにいたはずの友達、友達と思っていた人たちが消えていました。
虚無が、靴音と共に私に忍び寄りました。
どうして、生まれてきたんだろう。
私に何の意味があるのだろう。
今、そこにいた人たちは誰だったのだろう。
寂しくて、悲しくて、辛くて、もういい、と思いました。
最も簡単な方法が、この孤独から逃れるための簡単な方法が頭に浮かびました。
その時、何かが触れたのです。
私の体に、温もりが触れたのです。
始めて感じる感覚でした。
雲がかかった視界の中に今まで見たことのない優しい顔がありました。
四、五人の人が私を包んでくれました。
その温もりの手が私を「流魂」に導いてくれたのです。
全ては偶然が支配しています。
けれど、出会いは、「流魂」との出会いは偶然を必然に変えてくれたのです。
ここにいることを皆さんは偶然の出会いと思われると思います。
けれど、ここにいられることは皆さんが選ばれた人である事の証なのです。
私はその時、「流魂」の愛を知りました。
全ての人がここに生を受けたことの意味を知りえるのだと知りました。
そして
皆さんはまだ、その段階ではないのかもしれません。
が、「命の水」を知る時が来ます。
人の生命には何の保証もありません。
けれど、一瞬が永遠に繋がっている事を、全てはその一瞬の中に隠されていることを知れば、全ての恐怖から抜け出せるのです。
個々は個々として孤独の中にいます。
「流魂」はその孤独の中から皆さんを救い出してくれるのです。
全体は、全体があるからこそ、個々が存在するのです。
個々は個々として独立し、全体として一つになれるのです。