ワインを造る際にプレスして残ったヴィナッチャ(果皮と種子)は、マールやグラッパを造るか、
コンポストとして土に還るのが主ですが、昔から秘かに(笑)ヴィニョロン達が自家消費用にヴィナッチャで造る飲み物があり、
イタリアでは「Puntaloneプンタローネ」、フランスでは「Piquetteピケット」と呼ばれています。
味わいは造り手次第で十人十色、美味しいのもあれば?な物もあります。
フランスでは、出来損ないのワインをピケットと揶揄したりしていますが、イタリア/エミリア・ロマーニャのイル・ファルネートが
素敵なプンタローネ/ピケットを造ってくれました💛
イル・ファルネートの美味しいワイン、スペルグレやジャンドン ビアンコを造る際にプレスしたヴィナッチャが、
この時点でもまだ豊富な糖分があり、残った酵母も元気に活動している状態だったので「これはあまりにももったいない」と、
ヴィナッチャに水を加えて再醗酵させた、アルコール度数の低い飲み物を醸造することに・・・・・
しかし、ただそれを造るだけでは終わらなイル・ファルネートは、香りを補うためレモンを加え、ビン内で再醗酵を行い
微発泡のプンタローネとして仕上げました!
アルコール分も5%程度と低く、醗酵由来の香りとレモンの爽やかさ、
ワインとは全く異なる大人のレモンスカッシュに仕上げました m(__)m