モナステーロ・ディ・ヴィトルキアーノ=コエノビウムという自然なワインの紹介です。
「モナステーロ・ディ・ヴィトルキアーノ」とはヴィトルキアーノの修道院という意味で
「コエノビウム」もラテン語で修道院を意味する言葉です。
イタリアのラツィオ州(長靴の脛の辺りです)の、ヴィトルキアーノという町にある、
ベネディクト修道会シトー派の修道院で生活をしている78人の修道女さん達が造っているワインです。
戒律にとても厳しいシトー派の修道院ですので、沈黙・祈祷・精進・労役の厳粛な戒律の下に労働・作業を
行っているのにも関わらず(ワインのインポーターさんから修道院や修道女さん達の写真を
見せてもらった事がありますが)皆、穏やかで素敵な笑顔で作業されています。
ワインの味わいも、3種類のブドウの品種をブレンドしているので、複雑な果実味がありますが、
造り上げられた味というより、自然にこうなったという感じの無理のない味わいで、
ストレスなく身体に沁みいる美味しさです。
元々は、修道院の活動資金を確保するため地元の人向けに量り売りでの販売だけ行っていたそうですが、
このワインをたまたま飲んだウンブリア州の(本当に実直な造り手)パオロ・ベアの当主、
ジャンピエロ氏が、「これだけ美味しいのに量り売りだけではもったいないし
修道院の活動資金の確保にもなるから、ボトル詰めをして販売したほうが良い」と助言して、
自身のワイナリーのワインを取り扱う、日本のインポーターにも紹介してくれたため
人口が5200人くらいの小さな町の修道院で造られたワインが日本にも輸入される事となりました。
ワインの造り方は、化学的な物は一切使用しない、ヴァン・ナチュールの造り方と同じように造っています。
葡萄畑ではボルドー液以外の農薬は一切使わない有機農法を実践。
ワイナリーでは、ブドウ圧搾時に(酸化防止の為)極少量の二酸化硫黄を使うのみで、
ボトリングの際には一切加えていません。
温度管理も行わず醗酵熟成させ、ノンフィルターでボトリング。濾過も清澄もしませんので
白ワインですが、樹齢の古い樹のブドウから得られる綺麗な色をしています。
* モナステーロ・ディ・ヴィトルキアーノ=コエノビウム ¥4500ー