ラッキーあぐら

幸運の上にあぐらをかく状態

嫌な女

2011-09-10 21:14:55 | 本と雑誌
嫌な女

嫌な女
価格:¥ 1,785(税込)
発売日:2010-12-16

今日読み終わった本は桂望実『嫌な女』である。
帯びに
「男をその気にさせる天才」とあり、その下に小さく、
「すべての女を敵にまわして、自由に、奔放に、したたかに生きる」
嫌な女が主人公だとおもいきや
もうひとつの人生が描かれている。
遠縁の弁護士である。
どちらかといえば、弁護士さんが主人公で詐欺師は
振り回し役なのではないかと思う。
ただ、この女詐欺師が面白い、なるほど、騙されてしまう
あるいは、騙されているのは薄々分かっているけどねぇって
詐欺だけでなく自分自信の人生を振り返って
楽しかった事や楽しい頃を思い出させてくれるのだ。
その手口は、自分で今度使ってみようかと思っている。
いやいや、詐欺師の方ではなく弁護士さんの言葉だ。
後半はちょっと泣けますな。
そして、自分を振り返る。自分の周りを見る。
そういう作品です。
なかなかのお薦め作品です。

2週間かかって読みました。
最後のところは今日だったんですけど
ホロリとしましたね。良い土曜日の朝となりました。