ひねもすのたりにて

阿蘇に過ごす日々は良きかな。
旅の空の下にて過ごす日々もまた良きかな。

がんこおやじ

2008年05月11日 | 酒と料理と
「がんこおやじ」という日本酒をいただいた。
グリーンコープが出しているもので、
熊本のがんこおやじ25名が企画から製造まで参加、と裏ラベルにある。

造った酒造会社は、山鹿灯籠でお馴染みの山鹿市にある、千代の園酒造。
実は、この酒蔵は企画酒をいくつか手がけていて、
そのどれもが、なかなかに高品質なのだ。

まず、熊本の数軒の酒販売店が企画して出した「泰斗」。
これは発売から、多分10年以上になる。
その後、これも10年以上前に発売された「産山村」。
産山の農家数軒が、無農薬の鯉栽培で作った五百万石米と、
名水百選にもある、産山村の池山水源の水を使ったこだわりの酒。

「泰斗」は、今年3月久しぶりにいただいたが、相変わらずに美味い。
日本酒度から言えば、いくらか甘口に感じるが、
多分中口くらいではないだろうか。

「産山村」は毎年誰か、産山村に縁のある人からいただいている。
これは最初は、日本酒度4度くらいの若干辛口だったが、
今は中口くらいに落ち着いている。
熊本市内の、日本酒を専門に飲ませる居酒屋にもおいてるくらいの品質の酒である。

実は「泰斗」も「産山村」も、普通の酒屋では手に入らない。
「泰斗」は、企画した酒販売店にしかなく、
「産山村」は、JA産山か、熊本市内で販売している店は、わたしは1軒しか知らない。
この米を提供している農家の方と懇意にしていた関係で、
まだ瓶詰め前の原酒を一升いただいたことがある。
もちろんラベルなどない。
大感激の味だったことを覚えている。

今回もらった「がんこおやじ」もほぼ同系列の味がする。
麹米は「山田錦」で、掛け米は「あきげしき」。
精米歩合が55%の純米吟醸である。
用心しないと、4合瓶など一気に空けてしまう飲みやすさだ。

産山村は池山水源に行く途中、小さな雑貨屋があり、
とてもそうは見えないが、豆腐も造っている。
最近、2,3軒こだわりの豆腐を造る店ができているらしいが、
この店は昔からの豆腐屋だ。
わたしはこの店の豆腐と、特にあげがお気に入りで、
行けばまとめて10枚ほど買ってきては、人に分けたりしている。

このあげの調理は、ただ焼くだけである。
新鮮な大根をおろして、おろし生姜を少し混ぜる。
カツオをたっぷり掛けて、刺身醤油で混ぜる。
これに熱々に焼けたあげをちぎって、次々と口に運ぶ。

「がんこおやじ」に合う肴は、これだ。
と思った途端、無性にそのあげが食べたくなった。
明日にでも産山に足を伸ばすか。
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