⭐️⭐️浅野まことのここだけの話⭐️⭐️

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煙もススもタールも出ないスト―ブを製造する会社

2016年02月05日 | 未来予測研究会

今日は、本巣市にある矩義所建築有限会社(かねよしところ)の松久社長を訪問。
煙の出ない燃焼機器をつくっている会社である。
理論はシンプルで、完全燃焼をさせることで、煙もすすもタールも出ないようにして
いる。当然、燃焼後に残る灰も少ない。特徴的なのは、下からではなく上から火を
つけること。本当に煙は出ない。勢いよくストーブの中の燃料が燃えていた。
燃焼後は、灰も殆どでなかった。
そこで、このストーブは売れるのかという問題である。重油、灯油の値段は
下がっている昨今、いくら煙が出ない面白いストーブがあるといっても時期が悪いと思う。
しかし、この燃焼法で面白い、活躍する場面を考えたときに2つのポイントを思いついた。

1)農業、特にビニルハウス栽培での活用。
  ビニルハウスでは野菜を育成するには、適度な二酸化炭素が必要。その値は、
  1500ppm以上。1500ppm以上になると光合成が活発になり野菜の生育も
  早くなり、元氣になる。元氣になるから農薬もいらなくなる。
  社長の松久さんは、熊本の苺農家がこの無煙燃焼器をビニールハウスに
  導入して無農薬苺の生産に成功して高く苺を買ってもらえるようになって
  大変喜ばれているとのことであった。ハウス内の暖房と同時に二酸化炭素
  の補給は一石二鳥で嬉しい。
  LEDで夜間も光合成をさせ、二酸化炭素を供給して発育を早めることが
  低コストでできる。理想的なハウス栽培方法だと思う。

  因みに・・・ハウス内での二酸化炭素濃度の管理は、機械化したハウスで
  は行われていることがあるが、そうでないところは、殆ど野放しの状態。
  元氣のない野菜に、化学肥料と農薬が使用されている。

2)木質バイオマス発電への応用
  木質バイオマスは、燃料である木材チップ、ペレットを燃焼させて
  ガス発電をさせる。しかし、炉内や配管にすすとタールがこびりつい
  て、燃焼効率を悪くし設備の寿命を短くすること、こべりついたタールを
  除去するために設備を1週間程止める必要がある。
  タールが発生するのは、不完全燃焼が起きるからであり、この会社の
  燃焼の理論とノウハウを使えば、タールの出ない炉が低コストで出来る
  可能性がある。このあたりはプラントメーカーとの協業が必要だが、
  僕は出来ると思う。


今回、松久社長と話をして感じたのは、取っ付き難い頑固親父(僕と同年代)
ですが、煙の出ないゆらゆらと燃える火を見て「いいでしょう~」と呟く姿を見て、
ロマンチストに違いないと思ったのです。そして、同氏は富有柿農家でもあり
農業についてしっかりとした知見を持っておられるのも素晴らしいポイントです。

因みに、アウトドアの好きな方には、キャンプ用にもってこいの商品が
安く売っているので、同社のホームページを見てお買い求め頂きたいと
思います。 

 

矩義所建築有限会社HP:http://kaneyoshi-t.co.jp/
製品動画集: http://kaneyoshi-t.co.jp/movies/

当社も環境が整い次第、Amazonで販売を開始しようと思っています。