魔女のひとりごと

★ 魔女になろう!

歩けるようになった! 4歳半の子

2017-02-28 | 赤ちゃん・子ども
先週の京都施術でのこと、

 先週は東京から1日だけ京都に帰り、
 仕事が終わった後すぐに東京にトンボ返り。

ゆっくりカルテを見ながら書ける暇がなかったが、
今日は少し余裕があり、
ぜひ多くの方に知ってもらいたく、書くことにした。

4歳6カ月の子のお母さんが
「最近、ずいぶん歩けるようになりました」と。

つかまり立ちから歩き始め、
つかまれる目的地を目指して
歩いている姿を見ると、
膝も足首も硬直した歩き方。

このように、つかまり立ちから歩き始めるのは
良いことではないのだが…、
私もお母さんも、もちろん喜んだ。

何しろこの子は、
「6才で歩けるようになれば良い方」と
専門医から言われ、
精神運動発達遅延と病名がついている子。

でも、これではダメダメ!

そこで、この日は施術後、
蹲踞からスクワット立ちができるよう工夫をした。

2m余りの晒を二つ折りにし、
真ん中の袋部分に膝から足までを納め、両端を脇の下に通し



首の後ろで左右をしっかり引っ張って交差させ、
肩の上を通って膝裏でキッチリと結んだ。



すると気持ちいいのか、
アシスタントの助産師のアグラの中に抱かれて、
「手をたたきましょうタンタンタン♪」の手遊びを
拍子を合わせて、一緒にパチパチと手をたたき始めた!

その間、お母さんの施術を私が行うこと約20分。
それから晒をほどくと、
床から片膝立ちで立ち上がり、歩き始めた。

さっきとは歩き方が全く変わり、ちゃんと足首が動き
「あおり足」で歩けている! 良かった!

【出生時の状態は】
妊娠38週、自然分娩、2,500g、アプガ―スコア8点
特に問題になるようなことはなし

【施術時の状態】
初回施術時(3歳2月)
・這う、自分で座る、笑うことはできる
・目は合わない、首は据わっていない、
・立てない、歩けない、
・話せない
・眼球振盪があり、「見えていないのでは、と言われている」と

つまり、視力はあっても、
視知覚が極めて悪いことが想像された。

なぜこうなったのか? と診ると
首に対して頭が後ろに大きくずれていて、
第2.3頸椎が互いに強く逆捻じれている。

とにかくそれを少しずつ調整しながら
先週が8回目の施術だった。

良い変化が見え始めたのが

3回目の施術(3歳5か月)
・首据わり…まだ不十分
・「ママ」と言えるようになった。
・つかまり立ち・つたい歩きができるが、
 つま先立ちで、踵が床につかない。

4回目の施術(3歳6か月)
・踵を床に着けてつたい歩きできるが、つま先立ちが多い。
・首が据わり…ほぼ合格、前と横の受け身も少し取れる
・目が左右に動かず、顔から動かす。

5回目の施術(3歳8か月)
・つかまり歩きは、前回とあまり変わらず
・楽しげな表情をするようになってきた
・目が右に動くようになったが、左には動き不良
・首据わりと前の受け身…合格、横の受け身…スロー

お母さんは
「通っている理学療法で、手引き歩行の練習をしているが、
無理にしているようで大丈夫だろうか?」と。

できないことを無理にさせるのは、
骨格をはじめ全身に負担がかかりすぎるので、
我々は絶対に反対。

6回目の施術(3歳11か月)
・椅子から椅子へと、少しだけ独り歩き可能に。
 だが、足趾が動いていない。
・「ママ」に加え「パパ」も言えるようになった。

7回目の施術(4歳1か月)
・つたい歩きが増えたが、まだ、
 つま先立ちと、踵着地が半々。
・体を触られても嫌がらなくなり、
 気持よさげな表情をする

8回目の施術(4歳6か月)
これが先週で、先に書いた通り。

首が据わるまでは、
家では毎日、“おひなまき”とマイピーロを
できるだけ長時間着用し、
引き起こし体操を20回×3回を続行。

首が据わった後は、マイピーロのみ着用を勧めた。

足の趾を手の指で触ったり、なめたりを勧めたが
特別な宿題を与えたわけではない。

順調に発達が促進され、私もとてもうれしい。

これからも心身ともに、
どんどん成長発達していってほしい。

このように、少し手をかければ良くなる子が
日本にどれだけ沢山いるのだろうかと思うと、
胸が痛む。

この子のお母さんは、うちの会員さんである
理学療法士さんの友達。

いろいろと共に学んだ来られ、
とても熱心で前向きな方。

「うちの子はゆっくりとした発達の子なので
         私もゆっくりと見守ります」

とおっしゃる親御さんもおられると聞くが、
それって、諦め? 放置?

先が見えない苦しみの中から
発せられる言葉なのだろうが、

諦めないで! 皆で頑張りましょう!

最新の画像もっと見る

コメントを投稿