probably music 2.0

気になる音楽、懐かしい音楽、たぶん音楽、ときどきべつのこと・・・。

(新)ベストアルバムを語るわよ!(142)

2018-01-25 10:37:29 | その他のCD

・Sixty Six to Timbuktu - Robert Plant

今回は、2003年に出ていた、Robert Plantの2枚組ベスト、
"Sixty Six to Timbuktu"です。

Timbuktuとは、アフリカのマリにある町の名前のようで、
このアルバムの最後に収録されているライブテイクが録音されたのが、
その町であることからきているようですが、
同時に、その言葉には「世界の果て」という意味もあるみたいですね。

で、こんなタイトルで、こんなジャケですから、
熱心なファン以外は、このアルバムが、
Robert Plantさんのソロワークを集めたものであるっていうこと、
案外、知らない方も多いのではないかと思います。
自分も、熱心なファンではないので、
リリース後、かなり経ってから入手いたしました。

Sixty Sixとは、このアルバムの収録曲中、
もっとも古い録音の曲が制作されたのが、1966年であることからきているみたいですが、
それらの、Zeppelin結成以前のナンバーも収録されていて、
リリース当時は、かなり、ファンの方の間では、話題になっていたようです。

で、ベスト盤的な観点から見ますと、
"Big Log"や"Little By Little"といった、
80年代のソロの代表曲や、The Honeydrippersとしてヒットさせた、
"Sea Of Love"などは収録されているのですが、
82年にリリースした最初のソロアルバム"Pictures At Eleven"からは未収録で、
90年のアルバム"Manic Nirvana"からヒットした
"Hurting Kind (I've Got My Eyes on You)"も入っておらず、
ちょっと、かゆいところに手が届かん感じもある盤ではありますね。

曲は、83年のこの名曲"Big Log"を。


今週の気になる新曲2曲。

2018-01-23 12:58:59 | 最近の洋楽
今回は、Adult Rockチャートからです。

まずは、日本でも人気が高かった、
Sharon Jones & the Dap-Kingsの"Matter Of Time"です。



高かった、と過去形になってしまうのが、寂しいところですが、
Sharon Jonesさんは、2016年にこの世を去ってしまったんですよね。
遺作になってしまった、昨年リリースされたアルバム
"Soul of a Woman"収録曲が、Adult Rockチャートに入ってきております。

96年にグループを結成して、初めてのアルバムをリリースしたのが、2002年のことで、
そのとき、すでに40才を過ぎていたという遅咲きの方だったわけですが、
残念ながら、60才という若さで旅立ってしまったんですなぁ。
ただ、The Dap-Kingのほうは、解散はせずに、活動は続いておるようです。

もう1曲は、こちらは、ナイジェリア出身の26才のシンガー、
Jacob Banksの"Chainsmoking"です。



ちょっとクセがある歌い方で、Sealに似てるかな?という感じもしますが、
なかなか、迫力のある声を持った人であります。

2013年に、配信のみではあったようですが、
EP"The Monologue"でデビューしていた人で、
こちらは、昨年秋に、初のメジャーレーベルからのリリースとなった、
EP"The Boy Who Cried Freedom"からのカットのようです。

すでに、つぎのシングル"Unknown (To You)"という曲も発表しているようで、
ことしの活躍が、かなり期待されているみたいですね。

しかし、Sharon Jonesさんもそうですが、
こういった人たちの曲が、R&B系のチャートではなくて、
ロック系のチャートに入ってきてしまうのが、今の時代なんでしょうかねぇ。

No.41 コレクション(55)

2018-01-22 09:54:33 | 懐かし洋楽
ビルボードのHot100で、最高位41位だった曲、
今回から、1998年に入ります。
98年は、3曲あったようです。

余談ですが、98年は、ビルボードのルールが大きく変わった年で、
それまでは、シングルCDの発売がない曲は、
たとえ、エアプレイのチャートの上位に入っても、
総合のHot100のチャートには入ることができなかったのですが、
シングル発売をしないアーティストが増えたためか、
この年の12月から、シングル盤の発売がなくても、
Hot100入りすることができるようになりました。

まあ、より最新の状況を反映したチャートにはなったと言えたのでしょうが、
「シングルカット」という表現が、
なにか、意味をなさない言葉になってしまい、
洋楽ブームもあった、80年代あたりから聴いてきた、
自分のようなチャートヲタにとっては、
何かしらの寂しさを感じる状況になっていった、そんな頃でありました。

で、あれから20年で、今や、そんなことも普通となり、
それどころか、YouTubeで動画再生された数までもが、
チャートのデータの一部になる時代になっておりますね。(^^;

と、余談が長くなってしまいましたが、98年の1曲目は、
8月に1週間だけ41位だった、ハーレム出身のラッパー、
Cam'ronのHorse & Carriageでした。



このあと、2002年に、"Oh Boy"と"Hey Ma"を大ヒットさせることになる、
Cam'ronですが、この曲は、彼のデビューアルバム
"Confessions of Fire"からのリードシングルで、
R&B、Rapの両方のチャートでは、最高位9位を記録していたようですが、
UKチャートでも、12位まで上昇する健闘を見せていたようですね。

また、この少し前に大ブレイクした、ラッパーのMaseをft.しておりますが、
Cam'ronとMaseは、もともと、幼なじみだったみたいですね。

1998年8月29日付けのビルボード誌です。

1位は、R&B界の歌姫ふたりのデュエットで、大ヒットとなった、あの名曲です。

Time Machine ~1975~

2018-01-21 10:34:17 | 懐かし洋楽
今回は、1975年の今ごろチャートインしていた曲、
Barbara Masonの"From His Woman To You"です。
(Pop #28 R&B #3)



70年代の、とくに前半に人気となったムーブメント、
フィリー・ソウルの女性シンガーBarbara Masonの、
7枚目のアルバム、"Love's the Thing"からのカットだったようですね。

Barbaraの最大のヒットは、65年リリースで、
79年から80年にかけて、Teri DeSario with K.C.でカバーヒットもしている
"Yes, I'm Ready"(Pop #5 R&B #2)ですが、この曲は、Barbaraにとって、
その"Yes, I'm Ready"につづく高ポジションを記録したナンバーになっています。

また、この曲、歌詞の中にwoman to womanというところが出てきますが、
この曲より少し前にヒットした、Shirley Brownのソウルクラシック
"Woman To Woman"へのアンサーソングとして書かれたとも言われているようです。

なお、この曲も"Yes, I'm Ready"もBarbaraさん自身が曲を書いておりまして、
この時代、自分で曲も書ける女性R&Bシンガーは珍しかったみたいですね。

1975年1月18日付けのビルボード誌です。

1位は、マニ郎氏の、初ヒットにしてNo.1ヒットとなった、あの名曲です。


"Animal Instinct"

2018-01-19 19:53:52 | 同名異曲
今回の同名異曲は、"Animal Instinct"です。

まずは、15日に、リードボーカリスト、
Dolores O'Riordanが、46才で、突然、世を去ってしまった、
The Cranberriesの"Animal Instinct"です。



99年にリリースされた4thアルバム"Bury the Hatchet"からの、
この曲は、2ndカットだったみたいですね。UKチャートでの最高位は54位。
曲の作者は、Doloresと、やはり、バンドの中心メンバーで、
ギタリストのNoel Hoganでした。

The Cranberriesは、2003年に活動休止をしてしまうものの、
2009年から、再び活動をはじめ、昨年は、
自分たちの曲をアコースティックアレンジで再録したアルバム
"Something Else"をリリースしていて、
自分は未聴なのですが、この曲も収録されていたようです。

バンドは、この後、どうなってしまうのでしょうね。

そして、もう1曲の"Animal Instinct"は、
1985年の、このR&Bヒットです。



Commodoresの"Animal Instinct"。
タイトル曲が大ヒットしたアルバム"Nightshift"からの、
この曲は、2ndカットで、Hot100での最高位は43位。
R&Bチャートでは、22位まで上昇していたようです。

感動的なナンバー"Nightshift"から、打って変わって、
攻撃的な感じがするダンスナンバーで、
自分は、当時、けっこうハマっていたのですが、
Top40に入ることができず、ちょっとがっかりした記憶があります。

Commodoresは、現在は、オリジナルメンバーで、
マルチプレーヤーのWilliam Kingさんに、
74年からのメンバーで、この曲でもリードをとっていたWalter Orangeさん、
さらには、アルバム"Nightshift"からのメンバーで、やはりボーカルの、
J.D. Nicholasさんの3人で活動は続いているようで、
公式サイトを見ると、ツアーの日程も、しっかり載ってしますので、
まだまだ3人とも、元気いっぱいのようであります。