自分が、洋楽ヲタになり始めたころ、
ちょうど、Kennyさんの
映画『アーバン・カウボーイ』
サントラ収録曲"Love The World Away"
がヒット中で、そのあとのヒットが、
あの"Lady"でありました。
ただ、そのころ、
まだまだお子ちゃまでしたので、
正直、"Lady"の良さはわからなくて、
楽曲の魅力に気づくのには、
もう少し、時間を要しましたね。
1950年代後半に、
シンガーとしてデビューして、
60年代後半からは、
Kenny Rogers and The First Edition
として活動を始め、
70年代後半からは、再び、
ソロシンガーとして活動、
そして、黄金期を迎えたKennyさん、
当然、長いキャリアの中、
ヒット曲は、数多あるわけですが、
ここでは、自分がリアルタイムで聴いた、
80年代以降の楽曲の中で、
あまり、他では取り上げられないのでは?
と思う曲4曲と、プラスワンで、
追悼したいと思います。
まずは、"Lady"の大成功のあと、
Lionel Richieプロデュースで作られた
81年リリースのアルバム
"Share Your Love"からの4thカット
"Through The Years"です。
(Pop #13 Country #5)
VIDEO
取り上げられないかと思ったら、
萩原健太さんが、Twitterで、
この曲をチョイスされておりましたね。(^^;
"Steal The Night"のヒットで
日本でも人気があった、Stevie Woodsも、
この曲を、アルバムで歌っていましたが、
同じ81年のリリースですが、
Kennyさんのほうが先に歌っていたようです。
2曲目は、83年、Bee Geesの、
Barry Gibbのプロデュースチーム
によって作られたアルバム
"Eyes That See In The Dark"からの
2ndカット"This Woman"です。
(Pop #23)
VIDEO
"Islands In The Stream"の
No.1ヒットを生んだアルバムからの
次のシングルでしたね。
この成功に気をよくしたのか、
このあと、カントリーを離れ、
David FosterやJay Graydonなどを
プロデューサーとして迎えて、
アダルトコンテンポラリーな方向へ、
舵を切っていくわけですが、
この時代、カントリーミュージック自体は、
逆に、クロスオーバー路線から、
トラディショナルな方向へと
振れていった頃でありまして、
それで、ファンが離れてしまったのか、
セールスを落としていくことに
なっていってしまったのですが、
そんなころのアルバム、87年リリースの
"I Prefer the Moonlight"からのカットで、
こちらも、カントリー界のスター
Ronnie Milsapとのデュエット
""Make No Mistake, She's Mine"です。
(Counrty #1)
VIDEO
曲の作者は、Kim Carnesで、
もともと、そのKimさん自身が、
Barbra Streisandの84年のアルバム
"Emotion"で、客演デュエットした曲の
カバーバージョンでしたね。
もちろん、オリジナルのほうは、
Sheではなくて、He's Mineでありました。
80年代後半以降、なかなか
Popチャートには顔を出せなくなっていた
Kennyさんですが、99年にリリースした
アルバム"She Rides Wild Horses"から、
久々にTop40ヒットが生まれたのですが、
それが、この"Buy Me A Rose"でありました。
(Pop #40 Country #1)
VIDEO
結局、この曲が、
生前最後のTop40ヒットにして、
カントリーチャートNo.1獲得曲に
なってしまいましたね。
共演していたのは、Alison Kraussと、
Billy Deanでありました。
またこの曲、R&Bファンにとっては、
Luther Vandrossが、2003年発売の
最後のアルバム
"Dance With My Father"で、
カバーしていたことで、
知られているかと思います。
そんなことで、80年代から
洋楽にのめり込んでいった自分としては、
Kenny Rogersという人には、
あまり、カントリーシンガーという
イメージがなくて、AORや、
ソウルミュージックなども内包した
懐の深いシンガーという印象でありました。
最後は、そういったイメージの先駆けとなった
"Lady"を、作者でプロデューサーの、
Lionel Richie共演の映像で
〆たいと思います。
VIDEO
R.I.P. ...Your voice decorated my life
http://amass.jp/132602/
カントリーミュージック界の
大御所ケニー・ロジャースが死去
(amass)