爺のつぶやき

石狩川のほとりに住む田舎の爺です。見たり聞いたり、その日の出来事などをつづっています。

「それでもボクはやってない」

2008-03-04 20:56:00 | あれこれ
UHB3月1日土曜プレミアム「それでもボクはやってない」の録画を見ました。

電車に乗っていて痴漢と間違われた青年が、12回の裁判を重ねて無実を訴えたが認められず有罪になった。

裁判の最大の使命は、無実の人を罰してはならないと思っている。


しかし、刑事事件の有罪率は99.9%で、否認した事件でも97%が有罪という。

この事件は、被告人の青年が、一貫して否認しているのに、被害者の証言が優先して取り調べられ法廷で裁かれた。

自白を迫る調書は警察官の作文である。

検察は「起訴したら、必ず有罪を勝ち取る」

「裁判官が無罪を言い渡すことは、警察と検察の面子を潰すことになる」

被告人は、警察での過酷な取調べ、長い拘置期間、検察官の事情徴収、弁護士の選任、打ち合わせ、裁判費用、無実を勝ち取っても得るものはなく、わが身では耐えられるだろうか。

かねてより痴漢冤罪事件は刑事裁判で何時も疑問を残している。
また、示談で金を稼ぐやからもいる。

裁判は、真実を明らかにするということでなく、証拠を判断するところで、無実でも分かってもらえるとは限らないということでした。



来年から裁判員制度が始まる。
新潟弁護士会は「数年延期」を決議した。

推定有罪を前提に進む刑事事件ででは、裁判員に選出されて公平に判断できるのだろうかこの映画を見ていっそう不安を感じた。





コメント
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