先週入手の大正13年版と思われる福岡市街図、当時の福岡市域の周辺部も詳細。九州鉄道(大正13年開業・現在の西鉄天神大牟田線)線や東中洲・バッテン館の記載あり(大正11年12月22日開館、大正15年1月31日に東亜倶楽部と改名)、皇太子(昭和天皇)ご成婚記念公園(水上公園)はまだ無い事などが年代特定の理由。また博多電気軌道の城南線(のち西鉄福岡市内線城南線・昭和2年開業)が初期計画線として記載あり。さらに昭和5年から10年にかけて埋め立てられる長浜地区と箱崎浜地区の埋立計画が記載されていて、興味は尽きません。
ちなみにバッテン館は昭和18年、林正之助と西口紫瞑の共同出資による「福岡花月劇場」となり、戦時下の軍部統制で閉鎖された全国の花月劇場の火を唯一守ることとなります。