最近の「近代化遺産」云々の嬉しい余波として、新たな建築物が建つ際に、その地の過去の履歴が新たな建物の一角で顕彰される機会が増えています。
つい先日気づきましたが、博多駅前に4年前に開業した「ロイヤルパークホテル ザ・福岡」敷地の目立たない一角(緑地)に旧深見鐵工所工場跡の碑があります。
簡易式の展示ケースには発掘時の基礎の一部、この手の案内板がもっと増えると「まち歩き」がさらに楽しくなりそうです。さすが三菱地所(土地・建物は今も深見所有なんですね)、地元のデベロッパーも見習ってほしいですね。
深見が出来たのなら、やっぱり冷泉公園に「磯野鐵工所跡」案内板もあるべきでしょう。福岡藩精錬所の鋳物師、戦前日本の農機具を代表する磯野は、現在の福岡市発展の礎を多く創った二代目福岡市長・磯野七平(渡辺與八郎の先輩)も排出してますが、誰かが言い出さないと誰も設置しないだろうなぁ。
ちなみに、確認できるなら長谷川町子さんの末妹・洋子さんに伺いたい事ひとつ。福岡疎開時に農作業に勤しんだ長谷川町子さんが愛用していた農機具(鋤・鍬)はイソノか、フカミか(笑)。私は「サザエさん」うちあけ話や雑誌の記事を見る限り「イソノ」だったと信じています。
冷泉公園,そうですよね。
公園担当部署なのか,経済観光文化局なのか,博多区なのか分かりませんが,どこかに伝えてみますね。