記憶探偵〜益田啓一郎のブログ(旧博多湾つれづれ紀行)

古写真古地図から街の歴史逸話を発掘する日々。ブラタモリ案内人等、地域の魅力発掘!まち巡りを綴ります。

祝・ギンギラ公演大成功と新たな天神戦後史をひもとく準備。

2008年11月11日 22時45分02秒 | まちづくり
 11月3日、ギンギラ太陽's「天神開拓史」一ヶ月ロングラン公演の最終日。
会場は満席、お客さんのボルテージも最高潮!?このひと月の間に都合5回、
公演を観たことになるが、毎回新鮮な感動と発見のあった舞台だった。最終
的に9千5百名を超える動員はまさに驚きである。最終日の公演後、出口の
缶バッジ(ガチャガチャ)コーナーの長蛇の列にも驚く。

 この日は舞台最後尾近くで全体を見渡せる場所だったこともあり、前列で
観る時との印象の違いも勉強になった。弄くられる心配は無いのだが(私も
最前列で舞台に上げられたこともある)生の舞台、臨場感はやっぱり前列が
良い。舞台の全体像、人の動きを観るにはやはり上段から観る方が良く判る。
臨場感では劣るものの、しかし、それでもクライマックスシーンでは泣けて
しまうのだ。

 会期中、ロビーの初三郎「福岡市鳥瞰図」パネルに熱心に見入る方々を
多数目撃した。公演を観た後は特に多くの人が「ギンギラ目線」で福博の町
を観たいモードになっていて、これも図に目がいく要因だろう。願わくば一
人でも多く「いのちのたび博物館」で初三郎の肉筆画を観てほしい。

 夜、ありがたい事に打ち上げにも参加させてもらった。役者陣、スタッフ
に混じり私まで大入り袋をいただき感動しまくりである。先日の西日本新聞
にも書かれていたが、メンバーとスタッフの思いと大塚ムネト氏の人柄が滲
み出た、素晴らしいお芝居だと私も思う。福岡の演劇史の新たな1ページを
開いた伝説の公演となった気がする。微力ながら関わらせていただき、ただ
感謝のみ。

 人間観察が好きな私としては、役者さんというのは元々とても興味ある対
象である。ギンギラの役者陣も、それぞれ個性があって、それがお芝居から
受ける印象に近かったり、全く逆だったり。しかし皆さん気さくさはお芝居
から感じる通り。月末には地方公演(東京公演)も控え、さらなる次回作も
待ち遠しい。
ギンギラ太陽's
 
 遡ること先月の28日、天神の歴史を語る会(仮)の月例会はゲストに福
岡でも最古参企業の平助筆復古堂さんが来てくれた。本店は戦災に合ったた
め資料も遺っていないが、西中洲の邸宅が焼け残りそこにあった資料は無事
とのこと。先々代の貴重な資料群を持参いただき拝見した。私が持っている
邸宅の古い絵はがきは遺っていないそうで、これは逆に貴重なようだ。

 この邸宅の向かいは南新地。昭和初期、今も公園名に名が残る「清流荘」
があった場所である。この清流荘を写した写真が遺っている可能性が高いの
が復古堂さん。尋ねたところ、よく同じ問い合わせがあるそうだ(笑)。
会に場所を提供してくれている峰松さんも来年が百周年とのこと。

今日の写真は「天神開拓史」公演にも登場する「渡辺通り」の名の由来
紙與呉服店の渡辺與八郎が財産を投げ打って開通させた「博多電気軌道」
開業直前、明治44年の軌道計画図。実際に開業した「循環線」に加え、
昭和2年開通の「城南線」の計画路線、さらに現在の那の津通りや高宮通り
を通る路線も申請している。もし実現していれば福博の近代史はまた違った
展開となったかもしれない。自己所有資料だが、現在は西鉄さんへ貸出中。


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