1958(昭和33)年頃の「観光の福岡」パンフレットに掲載されていた日本初の冷房を搭載した西鉄「貸切デラックスバス」。西日本車体工業・いすゞ自動車と共同開発で、エアサスペンション、リクライニングシート、キッチンまで装備されだ、まさにデラックスな仕様だったそうです。流線形ボディーがけっこうお気に入り。
写真の場所は、福岡市西区の長垂海岸から今津にかけての海岸でしょうか。当時、このエリアが福岡市内で最もプッシュされている夏の観光名所でした。
毎年更新発行されていた「観光の福岡」パンフレット。表紙は初期の福岡空港、この頃すでに西鉄さんは地上カウンター業務をはじめ空港の運営に関わっていたそうです。
福岡空港の紹介ページ。この頃は当然ながら沖縄は日本返還前なので福岡〜沖縄線は国際線ですね…。沖縄が日本に復帰した1972(昭和47)年5月、その前月には福岡から米軍基地がなくなり、福岡市は政令指定都市となって…今年はそれから50年の節目です。
パンフレットには当時の福岡市内の代表的な都市景観も掲載。那珂川沿いの中洲(当時は東中洲)夜景も「博多情緒」に数えられ、観光名所のひとつでした。
福岡市の観光パンフレットや観光案内、絵葉書、地図などは明治後期から体系的に収集して時系列に並べて観察を始めました。ブログやサイトで少しずつ研究成果などを紹介しようと思っています。
西日本新聞me「追跡 天神ビッグバン」拙著連載「天神の過去と今をつなぐ」連載終了(2022年6月末まで公開中!)
新刊『松永安左エ門と福岡の近現代史』