記憶探偵〜益田啓一郎のブログ(旧博多湾つれづれ紀行)

古写真古地図から街の歴史逸話を発掘する日々。ブラタモリ案内人等、地域の魅力発掘!まち巡りを綴ります。

福岡最初の写真師が写した古写真考察

2022年05月21日 22時40分47秒 | 福博まちの記憶

先日入手した古川写真館製の古写真2枚。福岡橋口町と西中島橋、改めて観察すると1905(明治38)年の日露戦役歩兵第24福岡連隊の凱旋パレード景のようですね。

第17国立銀行(福岡銀行の前身)の建物消失後、福岡郵便局前を通過する写真と、中洲中島町を望む写真です。西中島橋が架かる道路は戦後に拡幅されて昭和通り隣、第17国立銀行の跡地には現在赤煉瓦文化館(旧日本生命九州支社)が建っています。

福岡における最初の写真師・古川俊平が経営した古川写真館製の古写真は50点余収集してますが、保存状態はこれが最も良いかも…。上の写真、左端に少し見えている木造3階建は旅順館でしょうか…。

ちなみに、この写真のパレードの背景となる「日露戦争」に関連して筥崎宮では、日本海海戦が行われた5月27日の記念日に併せて、毎年5月27日・28日に「さつき大祭(世界平和祈念)」が行われます。

ロシアのウクライナ侵攻が行われている今年、世界平和を祈念する大祭の意味を改めて知り、記録を伝え続ける意義を理解し、見守りたいと思います。

 

西日本新聞me「追跡 天神ビッグバ」拙著連載「天神の過去と今をつなぐ」連載終了(2022年6月末まで公開中!)
 

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