記憶探偵〜益田啓一郎のブログ(旧博多湾つれづれ紀行)

古写真古地図から街の歴史逸話を発掘する日々。ブラタモリ案内人等、地域の魅力発掘!まち巡りを綴ります。

ゆとり教育の弊害とじっくり紡ぐ縁。

2007年07月09日 23時41分06秒 | まちづくり
 9日から担当した企画展が始まった。先週は準備・搬入で最近に無くバタ
ついた。不思議なもので忙しい時に限って、来客も多い。5日は門司港レト
ロ地区のまちづくりメンバーが事務所を尋ねて来られた。唐津の場合と同様
に地域活性化、観光促進へのまちづくりのヒントについて雑談を交わす。

 週末、娘はS学院中の模試を初めて受けた。中学校にして「郷土史研究」
部のある学校である。そのレベルの高さと、初めての模試体験にアタマの中
は真っ白になったようで(笑)、自己採点は最悪の結果。夏休みを前に県大
会へ向けての練習が大変になる吹奏楽部を取るか、進学塾の夏期講習に参加
するかで我が家は大揉め状態となった。

 仕事と比較するのも可笑しいが、娘の意向を踏まえての進路決定は、仕事
以上に神経が細る思いだ。進学用の家庭教師に来てもらってはいるが、やは
り競争意識が芽生える進学塾を経験する必要性を、親が感じてしまった訳だ。
そうなると必然的に吹奏楽の練習には参加できない。小学校最後の貴重な日
々ではあるが、担任の先生はじめ家庭教師など関係者の返答は一律に吹奏楽
は辞めるべきとのこと。

 娘は例の「ゆとり教育」の一期生。6年生までに習う科目と実際の市立校
の試験範囲は天と地ほど違い、従来教育を受けてきた家庭教師の現役大学生
も驚くほど、今の公立小学校のカリキュラムでは私立中高一貫校合格への道
は険しいことが判った。遊びたい盛りを犠牲にして日々勉強を頑張る娘を見
るにつけ、今の子ども達が可哀想にも見える。

 9日夜、月例の親睦会に顔を出す。山笠期間中であり、参加者は先月の半
数。その分一人ひとりとじっくりと懇談することができて有意義であった。
吉田初三郎と関わりの深かった帝国ホテルの昭和初期の総支配人について、
基礎情報を支店長に伺う。鉄道省国際観光局の会合なども帝国ホテルで開催
されており、日本の観光立国の創世記に関しての裏付け資料が取れそうであ
る。

 毎回参加するたびに思うことだが、経験豊かな諸先輩方のアドバイスは実
に的確である。また歴史あるこの会に参加できる喜びと、若手を代表して可
愛がってもらえることは本当に光栄だ。遠慮しすぎだ、もっと色を出しなさ
いと、今日は随分叱咤された。皆さん地場企業の要職にありながら、気配り
は半端ではない。良い修練の場となっている。

 明日は早朝勉強会の日。1回参加しただけではその会の特性やメンバーの
色は判らないものであるが、最近初参加する方々はとにかく継続して参加さ
れない。元々営業のつもりで参加すると思惑が外れるのだろう。私の周りで
朝が早い社長の会社は業績順調である。社長だけでなく社員も朝が早い。単
純ではあるが、やる気のバロメーターは朝の行動に現れると実感する。

今日の写真は今日の文章とは関係ないが、週末の豪雨の影響が気になる
中津市・山国橋。危険水位を越えたが氾濫には至らず。貴重な明治期の
美しい煉瓦組み橋梁に被害が無かったことを祈る。

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