古くから修験道の山として知られる求菩提山、大正初期の絵葉書。
発行は昨年創業100年を迎えた築上印刷の前身、大江印刷所。実は私が最初にGデザイナーとして就職した会社です。初代の大江俊明は求菩提山の研究と復興開発を推進した事でも知られ、築上新聞や築上信用組合(信用金庫)など地元の実業を先導した人物。そのひ孫が好感度No.1女子アナ・大江麻理子嬢です。大江嬢の人柄や時おり見せるヒョウキンさは、曾祖父や祖父祖母、そしてご両親(現社長、専務)から受け継がれたものだな、とTVをみていても感じます。
求菩提山は京極夏彦「魍魎の箱」にも登場し、映画化もされました(求菩提資料館に行くと京極さん来館時の資料もあります)。縁あって、その京極さん原作の「姑獲鳥の夏」を故・実相寺昭雄監督が映画化した際(2005年公開、確か福岡は中洲大洋劇場でした)、私も作品に美術協力(謎解きのアイテム、吉田初三郎鳥瞰図提供)。気づけばもう9年前の事です。
よく考えれば「記憶探偵」のイメージは古書や古資料から謎を解く京極堂に近いかも。そして、大江俊明氏は私が研究している吉田初三郎とも接点があった事が新たに判ってきました。行方不明の初三郎「耶馬渓」・前田虹映「観光中津と耶馬渓」絹本肉筆画の行方捜索の鍵も握っている可能性すら浮上。さらに初三郎名義の九州最後の作品が「豊前市」である事も先日からの調査で確実となり、再調査必至です。ホント、縁は巡りますね。