記憶探偵〜益田啓一郎のブログ(旧博多湾つれづれ紀行)

古写真古地図から街の歴史逸話を発掘する日々。ブラタモリ案内人等、地域の魅力発掘!まち巡りを綴ります。

博多ポートタワー開設60周年

2024年08月17日 20時46分25秒 | 福博まちの記憶

2024(令和6)年10月、博多港のシンボル「博多ポートタワー」は前身の民間施設である博多パラダイス開業から60年を迎えます。7月には福岡市港湾局が60周年記念イベントやスタンプラリー、フォトコンテスト等のリリースを発表、私は開業当時のパンフレットや写真を提供しました。

多ポートタワー開設60周年記念サイト(福岡市港湾局)

博多ポートタワー公式ページに施設の詳細紹介がありますが、高さ100mのタワーの設計者は、名古屋テレビ塔・通天閣(2代目)・別府タワー・さっぽろテレビ塔・東京タワーを手掛けた「塔博士」内藤多仲氏で、博多ポートタワーは「タワー6兄弟の末っ子」と呼ばれていますね。

これは2014(平成26)年10月17日の50周年記念式典に合わせて、福岡市港湾局からの依頼で製作した「博多ポートタワー開業50周年記念・博多パラダイス〜博多港の戦後フォトグラフ」から続くご縁です。この冊子、早くに完売したのですが2年前に印刷をお願いした会社に在庫が少し残っていることが分かり、当方の通販サイトで在庫限りの頒布中です。

元々が民間が建設した施設のタワーだったため福岡市に開業当時の資料が殆ど残っておらず、博多パラダイスをはじめ博多港に関する明治以降の古写真・絵葉書等の資料を体系的に収集した私の「博多パラダイス」アーカイブスを活用いただき、企画展開催と合わせて製作を担当したものでした。

7月8日のFBSめんたいワイド「ひと駅ノスタルジー」では開業60年に先駆けて、博多パラダイスのプールで開催された水着モデル写真撮影会に因んだネタを展開しました。FBS福岡放送は、博多パラダイスの施設内で1969(昭和44)年4月に開局しているので、ご縁はあるわけです。

7月10日のRKB「タダイマ」でも福岡市港湾局からの60周年イベント等のリリースを受けて、博多ポートタワー60周年とベイサイドミュージアム等の夜間営業&パリオリンピック期間中の特別ライトアップ等を冒頭ミニ特集♫ご依頼いただき、資料提供や解説を担当しました。

RKBさんは、期待通りに博多パラダイス開業時のニュース映像と合わせて、施設内に開設したRKBラジオ・サテライトスタジオの映像も挿入してくれて歓喜です。

私は元々、客船や旅客機が大好きで時間があれば博多湾を行き交う船や、飛行機の撮影に行きます。50周年の際には撮り溜めた博多ポートタワー景をたくさん活用し、博多港公式撮影会などのツアーにも嬉々として参加しました。上の写真は、アクロス山の山頂(アクロス福岡)からの景観。

↑写真は、幹事を務める交流会で毎年夏の恒例だったマリエラ・ディナークルーズ乗船時に撮影した夕景。

↑写真は、2001(平成13)年に放送された大河ドラマ「北条時宗」放送の頃に登場した鄭和。

↑写真は、2018年10月に博多港に寄港した日本郵船のクルーズ船「飛鳥II」とポートタワーを岸壁から。港湾局さん主催の飛鳥IIお見送りツアーに参加しての完成したばかりの新岸壁から撮影。

余談になりますが、私は日本郵船(NYK)さんはご縁が深くて、かつて横浜・日本郵船歴史博物館で「客船文化とデザイン(2006年)」等の講演も担当しました。この頃の私は講演テーマの研究を進めていて書籍「ニッポンの航路黄金史」出版も計画し、日本郵船や商船三井など客船を運行する各社に写真や図版使用の件で繋がっていて、ライフワーク研究する鳥瞰図絵師・吉田初三郎の客船航路図研究と合わせて、日本地図センターの月刊誌「地図中心」で連載するなど発表を続けていました。

結果的に、書籍は諸々出版社の事情(倒産)で刊行出来ず。2017年以降は吉田初三郎研究を通じて、日本港湾協会やみなと総合研究財団などの機関紙に執筆や特集企画で協力したり…。1932(昭和7)年創刊の船の専門誌「舵」舵社の機関ムック「シー・ドリーム」VOL.28(2019年)鳥瞰図絵師・吉田初三郎特集にも執筆寄稿させていただきました。この雑誌は、聞くところによるとタモリさんも定期購読しているとか。

↑写真は、須崎大橋の夜景(波状蛍光ライト)と博多ポートタワー。青く浮かび上がる波状の中心には博多ポートタワーがデザインされています。これを撮影したのは2012年で、現在は蛍光灯が減らされていて、ここまで綺麗に見えませんが、雰囲気はおおよそこんな感じです。

↑写真は、博多ポートタワーを構図に入れて撮影したハート型に並べた灯明。毎年10月に開催される博多灯明ウォッチングでのひとコマ(2012年)。

博多ポートタワーは改修工事後にフルカラーLED照明になって、ライトアップで様々な色で夜景を彩ってくれていますが、私個人的には昔の素朴な雰囲気が好きです。今のライトアップは、色味を間違えると下品で周囲の景観に対して違和感があるものになりがちなので、実は最近スマホ以外ではちゃんと撮影には行っていません。

60周年記念で夜間営業を再開したり、随時色々なライトアップも行われているようですし(8月28日には記念ライトアップ)、また一眼レフ持って撮影に行きたいと思案中です。そうそう、9月1日までは記念スタンプラリー開催中で、8月30日までは「博多港フォト&ムービーコンテスト」応募も受付中だそうです!以下、60周年記念サイトをチェックしてみてください。

博多ポートタワー開設60周年記念サイト(福岡市港湾局)

 

天神の過去と今をつなぐ(西日本新聞meの過去26回連載

・にしてつWebミュージアム(企画構成を担当)

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