梅雨の合間の晴天は貴重です。先日は久しぶりに夕景の山王公園を散歩しました。
博多区以外の方には桜の季節以外にほとんど馴染みが無いと思いますが、市民センターや体育館、野球場などがありネコの天国でもある広大な都市公園は、実は古代から近現代までの様々な遺構やネタの宝庫。いわゆるブラタモリ的な視点で見れば、二代目博多駅の遺構や炭鉱遺構だけでなく、水準点や古代遺跡、そして最新の地下治水プールなどもあり、ここだけで1番組出来る豊富さです。
以前も書きましたが「ザ・ベストテン」でピンクレディーが「サウスポー」を中継した野球場も公園の中、10年ほど前には小田和正さんも野球をしていますし、けっこう著名人が立ったグラウンドは私自身も草野球して大怪我するなど(笑)思い出深い場所です。
日々の散策の中でこれまでスルーしていた観音堂を初めてじっくりとチェックし、見落としていた(個人的に)大変なものに気づきました。大正初期に選定された「福博八十八ヶ所巡り」第67番の石碑があるではないですか!
「福博八十八ヶ所巡り」については博物館や図書館にもほぼ資料がなく、奈良屋公民館長の西頭さんらと探し廻っている大正期の巡礼コースは、お堂や地蔵堂など当時の福岡市域とその周辺で確認され、これまで22ヶ所確認できただけ。都市計画と近代化のなかで消えていった大正期の名所遺構は、今でいうウォーキングコース。博多側には多く残りますが、実は福岡側はほとんど確認できていません。
もう少し見つかれば、有志によるウォーキングコース化も期待されます。「筑前三十三ヶ所めぐり」については西頭さんらが資料を見つけ、私も時間あれば散策したいと思っています。
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