「あ、電話だ。 お母さん何? 今? 三省堂だけど。 笹巻けぬき寿司買って帰ればいいの? 7個入りふたつだね、わかった。 うん、じゃーねー」
ってあそこ日曜日ってやってるんだっけ?
ん……?
「おーい」
あれ? 聞こえないのかな。
「おーい!」
「おーーーいっ!」
「待ってよー!!」
「聞こえな……」
「聞こえてるからそんなに大きな声出さないで。 こんなところで恥ずかしいでしょ」
「いやー真姫ちゃんー偶然だね」
「偶然って言ってもみんな歩いて行ける距離に住んでるんだからそんなに珍しいことでもないでしょ、沼津の子たちならともかく」
「まぁそりゃそうだけど…… ねぇ知ってる? 虹ヶ咲の子の中には鎌倉からお台場の学校まで通ってる子もいるんだよ」
「へー なんでそんなこと知ってるのよ」
「この間オールナイトニッポンの収録の時おしえてもらったの」
「ふーん」
「そうだ!」
「何 いきなり」
「この偶然を祝してさ」
「ふたりでユニット組もうよ!」
「ヴェェェェ ナニイッテルノ イミワカンナイ」
「いいアイディアじゃん。 やろうよやろうよ まじえんじぇーだったりドキドキドキドウキフジュンだったり穂乃果もしたいー」
「いやいやそれこそ意味わかんないんだけど。 それにユニット名どうするのよ。 いつもすごく悩んでぐるぐるしちゃうくせに」
「うーーーん 穂乃果のオレンジでー 真姫ちゃんの赤だからー」
「ほら意味不明なこと言い出した」
「ふたりで作った新しい色ってことでヴァーミリオンってのはどう?」
「穂乃果にしてはまともね」
「ひどーい真姫ちゃん」
「って言うか嫌な予感しかなんだけど……」
「来週までに私たちの曲作ってきてね」
「ほらやっぱりー」
「作って作ってー 真姫ちゃんなら出来る! 真姫ちゃん天才!」
「し……しょうがないわねー」
「やったー! 真姫ちゃん大好きー」
「もう……穂乃果にはいつも調子狂わされぱなしだわ……」
「やるからには穂乃果! ちゃんと練習するわよ!」
「真姫ちゃん、衣装まで着ていきなりテンションあげすぎー」
……………………
っていうことでピュアニーモの西木野真姫ちゃんをお迎えしてしまいました。
もう沼にズブズブズブズブ……
世界で一番深い湖沼はバイカル湖の1741mだそうです。