阿蘇のカルデラは世界最大級の規模を誇るといわれている。
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周囲は130kmあるらしい。そのカルデラの中心部に阿蘇中央火口丘があり五岳の中で中岳が今も噴煙を上げている。
北側のカルデラ平原部を阿蘇谷、南側を南郷谷と呼んでいる。私は南郷谷の住人で、移り住んで2年、地域の探索は南郷谷が中心で阿蘇谷の方へはなかなか行く機会がない。
正月2日に阿蘇一の宮にある阿蘇神社にお参りに行こうとしたけれど、道路が渋滞していて我慢しきれなくなって引き返してしまった。
昨日は小雪がぱらついていたけれど
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現在、村の教育委員会から拝借している「阿蘇町史」を読んでいるのだが、目的は阿蘇の宗教史。特に噴火口に接するように建っている上宮、一の宮の下宮=阿蘇神社の関係と修験道の歴史を調べているとこ。
修験道の行者は昔々、阿蘇の頂上に庵を結んで山岳修行を行っていたという。日田の彦山も行者の鍛錬の場所だった。
山の上、草千里の先の方に37の坊舎が存在し、200人ぐらいの修験者がいたという。これがいつか麓の宮地に拠点を移し、西巌殿寺を中心に大いに栄えたという。だが今は西巌殿寺を除いて殆ど消失、町並みにその面影を偲ぶしかない。
唯一残された西巌殿寺を見学に行った。阿蘇山への東登山道のルートになっている。寒い所為もあるけれど人影がなく寂しい。
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ここには貴重な史料があったのだが、平成になって火事でそのお堂は焼失。
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礎石しか残っていないが周囲にたくさんの地蔵仏が殆どだれも訪れることなく寂しげに立っていた。
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私にとって大切な発見は修験道の祖役の小角(えんのおづぬ)を祀った祠があったこと。その石像があるのだが、それはよく見えなかった。
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まだ研究は途上なのでじっくり勉強してフィールドワークに訪れたい。
阿蘇で食べた「うどん」は美味しかった。五目うどんと120円の高菜めし、それに別注のホルモンが最高だった。
ところで西巌殿寺を散策している時に、時々「どーん どーん」と不気味な音がしたのは何だろう。山鳴り?阿蘇の噴火?これが実に不気味で恐かった。あれ何か誰か教えてくださらない?