2019年5月23日 庭木ダム
庭木ダムは佐賀県武雄市西川登町神六の六角川水系庭木川源流部にある灌漑目的の重力式コンクリートダムです。
農水省の補助を受け1985年(昭和60年)に着手された佐賀県営かんがい排水事業庭木地区の中核施設として1994年(平成6年)に竣工しました。
運用開始後は川登土地改良区が受託管理し、231ヘクタールの農地に灌漑用水を供給しています。。
ダム湖畔には間断なく桜が植えられ、武雄市では知る人ぞ知る桜の名所となってります。
農水省のダムらしく洪水吐は自由越流式クレストゲート2門のみ、V字の斬縮型堤体導流壁を備えています。
右岸から。
右岸の竣工記念碑
文字は金箔です。
ダムサイトには古い石樋が置かれています。
もともと当地には溜池があり、かんがい排水事業で再開発ダム化されたようです。
しかし、コンクリがない時代の人々の水を得るための努力には頭が下がります。
上流面
クレストゲート2門と右手に取水設備。
減勢工
右奥は配水設備、左手前は放流設備。
アングルを変えて
ちょろちょろと河川維持放流が行われています。
ダム湖は総貯水容量60万立米。
湖畔には桜が植えられ春には見渡す限りの桜の饗宴となります。
天端は車両通行可能。
焼き物が盛んな佐賀らしく親柱には陶板の装飾がはめ込まれています。
左岸上流から
右手は管理事務所。
ダム便覧にはダム下からの写真が掲載されていますが、堤体と正対する場所は草が深く立ち入れませんでした。
(追記)
庭木ダムは洪水調節容量を持たない利水ダムですが、治水協定により台風等の襲来に備え事前放流を行う予備放流容量が配分されました。
2557 庭木ダム(1435)
佐賀県武雄市西川登町神六
六角川水系庭木川
A
G
26.2メートル
130メートル
600千㎥/557千㎥
川登土地改良区
1994年
◎治水協定が締結されたダム