ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

蜂屋調整池(蜂屋ダム)

2023-04-30 18:23:22 | 岐阜県
2023年4月20日 蜂屋調整池(蜂屋ダム)

蜂屋調整池は左岸が岐阜県美濃加茂市蜂屋町上蜂屋、右岸が同市や天野山之上町にある水資源機構が管理する灌漑・上水・工水目的のアースフィルダムです。
木曽川用水上流部事業は、木曽川水系馬瀬川に1976年(昭和51年)に建設された岩屋ダムを水源とし、中部電力(株)上麻生堰堤を利用した白川取水口から岐阜県南部一帯の木曽川右岸地区に対し、農業用水、水道用水、工業用水を供給するもので、1969年(昭和44年)に着工され、1983年(昭和58年)に竣工しました。 
蜂屋調整池は1978年(昭和53年)に上飯田調整池とともに木曽川用水の取水管理の安定と水利用合理化を目的に幹線水路末端に建設されました。
なおダム便覧では蜂屋ダムと記載されていますが、水資源機構では『蜂屋調整池』の名称を使用しているため、ここではそれに従います。

木曽川用水上流部事業概要図(水資源機構HPより)  
  

ダム下流から
右岸側がわずかに折れた珍し形状
さすが水資源機構、下流面は芝生のように奇麗に整備されています。


ダム直下の放流設備。


ダム中段を管理道路が斜行します。


天端は通行禁止。
水資源機構に電話で確認したら、洪水吐までなら徒歩で入っても構わないとのこと。


総貯水位容量63万1000立米
河道外貯留ダムで集水のすべては白川取水口からの導水によります。

流入口をズームアップ。


左岸から
中央の施設は水位計
水位計の奥に取水設備があります。


上流面はロック材で護岸
奥に越流式洪水吐があります。


下流面
見た目ではわかりませんが、遮水方式は傾斜コア。


右岸の洪水吐。


洪水吐導流部。

1119 蜂屋調整池(蜂屋ダム)(1969) 
左岸 岐阜県美濃加茂市蜂屋町上蜂屋 
右岸       同市山ノ上町 
木曽川水系木曽川用水
AWI
30メートル
144.5メートル
631㎥/479㎥
水資源機構
1978年