ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

蒲原大堰

2016-07-26 10:51:16 | 新潟県
2016年7月22日 蒲原大堰
 
蒲原大堰は新潟県三条市今井の一級河川信濃川本流にある国交省北陸地方整備局が管理する可動堰です。
中ノ口川は信濃川水系の分流で三条市で信濃川から分かれ、新潟市内で再び信濃川に合流しています。
周辺は新潟を代表する穀倉地帯ですが、大雨のたびに洪水被害に見舞われとくに1961年(昭和36年)の水害は周辺に甚大な被害をもたらしました。
そこで燕三条地域の河川整備強化のために当時の建設省北陸地方建設局は信濃川と中ノ口川の分流点に堰・水門を着工、まず1978年(昭和53年)に中ノ口川水門が、次いで1984年(昭和59年)に蒲原大堰が完成しました。
堰の目的は洪水調節・正常な流量の維持・灌漑・上水道と多目的にわたっており、蒲原大堰・中ノ口川水門の完成により信濃川及び中ノ口川の洪水調節や渇水時の水量維持が可能となり、農業用水と水道供給が強化されました。 
蒲原大堰は国交省が直轄管理する直轄ダムですが、特定多目的ダム法の適用は受けてないため河川法上のダムとはならずダム便覧にも未掲載です。
 
蒲原大堰の上は市道の蒲原大橋になっています。
 
右岸上流から。
 
右岸下流から。
 
右岸の閘門。
 
主ゲート。
 
左岸の魚道。
 
上流の眺め。
 
下流の眺め。
 
蒲原大堰
新潟県三条市今井
信濃川水系信濃川
FNW
MB
堰長 116メートル
国交省北陸地方整備局 
1981年


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