ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

滝川ダム

2024-01-17 08:00:00 | 三重県
2015年12月30日 滝川ダム
2023年11月26日
 
滝川ダムは左岸が三重県伊賀市摺見、右岸が同市高山の淀川水系木津川の2次支流滝川にある三重県県土整備部が管理する多目的重力式コンクリートダムです。
建設省(現国交省)の小規模ダム事業である生活貯水池事業の補助を受けて建設された補助多目的ダムで、滝川及び比自岐川の洪水調節(最大毎秒12立米の洪水カット)、安定した河川流量の維持と不特定灌漑用水への補給、伊賀市比自岐高山地区簡易上水道への上水の供給を目的として1999年(平成11年)に竣工しました。
滝川ダムには2015年(平成28年)12月に初訪、2023年(令和5年)11月に再訪しました。
掲載する写真にはそれぞれ撮影日時を記載しています。

ダム下から
堤高29.8メートル、堤頂長120メートルの小ぶりな堤体。
洪水吐は非常用クレスト自由越流長2門、常用自然調節式オリフィス1門。
(2015年12月30日)


ゲートをズームアップ。
オリフィスの向こう側に除塵用スクリーンが見えます。
(2023年11月26日)


減勢工と放流設備
放流設備として利水放流用及び水位低下放流用スルースバルブを各1条ずつ装備。
再訪時は利水放流バルブから放流中。
(2023年11月26日)


堤体を直に触れることができます。
(2023年11月26日)


天端は徒歩のみ開放。
(2023年11月26日)


天端から減勢工と放流設備を見下ろす。
(2023年11月26日)


生活貯水池ダムということで総貯水容量はわずか28万2000立米
(2023年11月26日)


左岸から下流面。
襟が高い。
(2015年12月30日)

上流面
オリフィスから薄く越流ということで、これで常時満水位。
(2015年12月30日)


上流面と管理事務所。
多管式選択取水設備を擁していますが、水中にあるため目にすることはできません。
(2023年11月26日)


管理事務所右手の緑色の階段の下に繋留用浮桟橋があります。
(2023年11月26日)


こちらはダムのすぐ下流にある比自岐高山簡易水道浄水場。
(2023年11月26日)


(追記)
滝川ダムには洪水調節容量が配分されていますが、治水協定により台風等の襲来に備え事前放流を行うための予備放流容量が配分されました。

3084 滝川ダム(0156)
左岸 三重県伊賀市摺見
右岸     同市高山 
淀川水系滝川
FNW
29.8メートル
120メートル
282千㎥/230千㎥
三重県県土整備部
1999年
◎治水協定が締結されたダム


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