ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

扇谷池

2017-05-16 09:38:00 | 広島県
2017年5月7日 扇谷池
 
扇谷池は広島県庄原市川北町にある灌漑用アースダムで、国兼池などとともに1953年(昭和28年)に農林省の事業で整備されました。
 
庄原市街から国道432号線を北上し、川北小学校前を右折、さらに突当たりを左折すると小さな橋の手前に分岐が現れます。
ここに車を置いて害獣防止柵を抜けると扇谷池の堤体直下に到着します。
 
扇谷池最大の特徴は堤体と洪水吐が離れている点です。
地図の赤線が堤体、黒丸が洪水吐となります。
 
一番上の写真の位置から先に進むと墓地に出ます。
墓地を回り込むと堤体の右岸側(北側)に洪水吐が現れます。
 
コンクリート製の立派な洪水吐は、これだけみると独立したコンクリートダムのようです。
 
越流面と減勢工。
 
洪水吐から堤体のほうに(南向きに)進むと斜樋があります。
ちょうど田植え時期ということでバルブが開かれています。
 
斜樋の先に堤体があります。
ここだけ見たら普通の溜池の堤です。
 
上流面はコンクリートで補強されています。
 
総貯水容量は29万5000立米と普通の溜池サイズ。
 
天端から
一番上の写真は下のカーブした道路から撮影しました。
 
当初池への入口が分からず地元の農家の方に道を尋ねると、案の定訝しがられましたが、溜池の調査をしていますというと親切に教えていただけました。
溜池の調査というフレーズはどこでも効果覿面です。
 
1952 扇谷池(0988)
広島県庄原市川北町
江の川水系川北川
17.5メートル
85メートル
管理者未確認
1953年


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