ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

沓ヶ原ダム

2017-05-16 12:31:11 | 広島県
2017年5月7日 沓ヶ原ダム
 
沓ヶ原ダムは広島県三次市君田町の江の川水系神野瀬川にある発電用重力式コンクリートダムで、日本発送電により1941年(昭和16年)に建設されました。
1951年(昭和26年)の電力分割民営化により上流の高暮ダムともども中国電力が継承して現在に至っています。
高暮ダムや神野瀬発電所の逆調整池となっているほか、ここで取水された水は導水路で下流の君田発電所に送られ最大出力9620キロワットの発電を行っています。
 
松江自動車道口和インターから県道39号を西進、『道の駅フォレスト君田』で分岐を右折して神野瀬川沿いに県道457号を北上すると沓ヶ原ダムに到着します。
まるで表札のようなダムの銘板。
 
天端は立ち入り制限がありません。対岸で山道につながっていることから地元住民が山に立ち入る際の入口になっているようです。
 
ゲートピアを挟んで管理橋の左右両岸はトラス橋になっています。
 
ゲートピアとゲート操作室。
 
左岸の君田発電所への取水口。
 
ダム湖 総貯水容量は75万立米。
 
下流面
左岸から河川維持放流が行われています。
 
堤体直下から
中国電力ではおなじみのゲートピアの上に管理橋がなく、扶壁前面にゲート操作室が乗っかった構造
4門のローラーゲートを挟んで左右両岸は自由越流面になっています。
 
河川維持放流
もともとは排砂ゲートだったところを河川維持用に使っているようです。
 
ダムの案内図
どこの発電ダムでもこういうの置いてくれるわかりやすいんだけど・・・。
 
追記
沓ヶ原ダムは洪水調節容量を持たない利水ダムですが、治水協定により豪雨災害が予想される場合には事前放流により新たに38万6000立米の洪水調節容量が確保されることになりました。
 
1940 沓ヶ原ダム (0990)
広島県三次市君田町櫃田
江の川水系神野瀬川
19.5メートル
106.2メートル
中国電力
1941年
◎治水協定が締結されたダム


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