2016年9月4日 寒河江ダム
寒河江ダムは左岸が山形県村山郡西川町砂子関、右岸が同町月岡の一級河川最上川水系寒河江川にある国交省東北地方整備局が直轄管理する多目的ロックフィルダムです。
1967年(昭和42年)の羽越豪雨を契機にに建設省(現国交省)は最上川水系の治水事業を見直しを図り、主要各支流での多目的ダム建設を軸とした河川総合開発が着手されました。
寒河江川でも1972年(昭和47年)に多目的ダム建設が着手され1990年(平成2年)に寒河江ダムが竣工しました。
寒河江ダムは国交省が直轄管理する特定多目的ダムで、当ダムに置かれた最上川ダム統合管理事務所により長井ダム、白川ダムと連携した洪水調節(当ダムでは毎秒最大1700立米の洪水カット)を行うほか、安定した河川流量の維持と不特定灌漑用水への補給、6市2郡6町への上水道用水の供給、東北電力本道寺発電所(最大7万5000キロワット)及び水ヶ瀞発電所(最大5000キロワット)での水力発電を目的としています。
また利水放流を利用して寒河江ダム管理用発電所(最大出力710キロワット)で小水力発電も行っています。
西川町中心部から国道112号を鶴岡方面に向かうと左手に寒河江ダムが見えてきます。
カニの様な特徴的な洪水吐。
ここだけ見ると重力式コンクリートダムの様です。
上流面。
こうやって見るとコンバインダムのようにも見えますが、洪水吐はあくまでもロックフィルダムの一部分という認識のようです。
ダム湖(月山湖)
他は晴れていても、ダム周辺だけは曇ってることが多いようです。
名物の月山湖大噴水。
本道寺発電所の取水設備。
天端とロックフィル下流面。
天端は2車線の道ですが、関係者以外車の通行はできません。
減勢工。
堤体直下はバーベキュー広場やテニスコートなどができる公園になっています。
洪水吐導流部。
複数のゲートが並ぶ洪水吐。
(追記)
寒河江ダムには洪水調節容量が配分されていますが、治水協定により台風等の襲来に備え事前放流を行うための予備放流容量が配分されました。
0444 寒河江ダム(0545)
左岸 山形県西村山郡西川町砂子関
右岸 同町月岡
最上川水系寒河江川
FNAWP
R
112メートル
510メートル
109000千㎥/98000千㎥
国交省東北地方整備局
1990年
◎治水協定が締結されたダム
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