ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

姫の河内ダム

2022-06-03 08:00:00 | 熊本県
2022年5月21日 姫の河内ダム

姫の河内(ひめのかわうち)ダムは熊本県天草市二浦町の桜川水系姫の河内川にある天草市水道局が管理する上水道用水目的の重力式コンクリートダムです。
旧牛深市では昭和30年代半ばより水道整備が進められ、1965年(昭和40年)に桜川に第1ヤイラギダムが、1971年(昭和46年)に第2ヤイラギダムが建設されました。
姫の河内ダムは牛深市3番目の上水ダム(堤高15メートル以上のダム)として1988年(昭和63年)に竣工し、日量最大366立米の水がダム直下の姫の河内浄水場を通じ給水されています。

ダム直下は浄水場のため立ち入り禁止、見学は右岸からに留まります。
自治体管理の上水ダムらしく洪水吐はクレスト自由越流頂1門だけ。


右岸から下流面。
洪水吐のすぐ下に浄水場があります。


天端も立ち入り禁止。
貯水池は総貯水容量10万9000立米。
曝気装置が稼働しています。


上流面
取水設備は半円形。


竣工記念碑は同時期の第2ヤイラギダムの再開発記念碑とよく似た仕様。




こののち、2013年(平成25年)の県営路木ダムの完成により、天草市牛深地区の水道事情は大きく改善しました。

2983 姫の河内ダム(1826)
熊本県天草市二浦町
桜川水系姫の河内川
21メートル
81メートル
109千㎥/81千㎥
天草市水道局
1988年


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