ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

高山ダム

2016-01-06 11:00:00 | 京都府
2015年12月30日 高山ダム
 
高山ダムは水資源機構木津川総合管理所が管理する木津川上流ダム群のひとつで、木津川上流総合開発事業の中核として建設省によって計画され、水資源開発公団が事業継承し1969年(昭和44年)に京都府南山城村の木津川支流名張川に建設された重力式アーチダムです。
当初は重力式コンクリートダムとして計画されましたが、地盤が強固なことからより低コストな重力式アーチに変更されました。
ダム名も当初は月ヶ瀬ダムでしたが、水没する村名の高山の名を残したいという住民の意向で高山ダムに変更されました。
木津川上流域で最初のダムであり木津川、淀川の洪水調整のほか、既得用水の安定化、阪神地域への上水道の供給、および関西電力高山発電所により最大6000キロワットの発電を行っています。
 
府道82号線がダム左岸を走っており、堤体を渡ると右岸のダム管理事務所に到着します。
ダム管理所から重力式アーチダムを俯瞰することができます。
 
アーチダムでは珍しいローラーゲートが4門。
 
天端は車両通行可能。
 
天端から、左下に関西電力高山発電所。
さらにこの下流2キロほどに関電の大河原発電所取水堰があります。
 
左岸から
がっちりとした導流壁と、堤体から前面に張り出した外付けのゲート操作室が、いかにも重力式アーチという重厚感をもたらしています。
 
導流壁と操作室をズームアップ。
ここだけ見たらアーチダムには見えませんね?
 
右岸にあるインクラインはかなりの急傾斜でケーブルカーになっています。
 
ダムカード。
 
翌日に再訪してゲットした特製手作りカード。
 
追記(追記)
高山ダムには洪水調節容量が配分されていますが、治水協定により台風等の襲来に備え事前放流を行うための予備放流容量が配分されました。

1405 高山ダム(0157)
左岸 京都府相楽郡南山城村高尾
右岸         同村田山
淀川水系名張川
FNWP
GA
67メートル
208.7メートル
56800㎥/49200㎥
水資源機構
1969年
◎治水協定が締結されたダム


コメントを投稿