ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

ペーパンダム

2021-07-29 14:13:57 | 北海道
2021年7月17日 ペーパンダム
 
ペーパンダムは北海道旭川市東旭川町瑞穂の石狩川水系ペーパン川にある灌漑目的のロックフィルダムです。
上川盆地東部のペーパン川を水源として拓けたペーパン地区は気候良好、地味も豊かながら水利に乏しく用水不足が恒常化していました。
1974年(昭和49年)に国営かんがい排水事業ペーパン地区が着手され、その灌漑用水源として1997年(平成9年)に完成したのがペーパンダムです。
事業全体も2000年(平成12年)に竣工し約1000ヘクタールの水田への灌漑施設が整備されました。
管理は旭川市が受託しています。

ダム建設に合わせて旭川市は周辺を『旭川21世紀の森』として環境整備を行い、パークゴルフ場やキャンプ場、水辺広場、温泉入浴施設などを備えた旭川有数のレクリエーションエリアになっています。
 
東旭川から道道295号~611号線を東進するとペーパンダムに到着します。
ダム下は有料のパークゴルフ場のため今回は見学を諦めました。
左岸の道道611号線からの下流面。
 
なかなかのロケーションでガス灯風の照明もオシャレ。
でも残念ながら天端は立ち入り禁止
周辺は家族連れも楽しめる施設が多く、事故防止の意味もあるんでしょう。
 
アングルを変えて広角で
総貯水容量は380万立米。
 
上流面もロック材で護岸。
対岸に洪水吐と管理事務所があります。
 
青いとんがり帽子の取水塔
対岸に艇庫とインクラインが見えます。
 
こちらは右岸から見た取水塔。
 
貯水池と上流面。
 
円形の越流式洪水吐。
 
インレットの水辺広場
遊歩道や東屋があり、お弁当を広げるにはちょうどいい場所です。
 
ちょうど睡蓮が見ごろでした。
 
ダム下に行かなかったため放流設備は未確認。
周辺環境は素晴らしく、それだけに天端立ち禁はちょっと残念です。
 
(追記)
ペーパンダムは洪水調節容量を持たない利水ダムですが、治水協定により台風等の襲来に備え事前放流を行う予備放流容量が配分されました。

0129 ペーパンダム(1660)
北海道旭川市東旭川町瑞穂
石狩川水系ペーパン川
49.2メートル
312.5メートル
3800千㎥/3220千㎥
旭川市
1997年
◎治水協定が締結されたダム


コメントを投稿