ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

白水川ダム

2016-07-11 12:58:19 | 山形県
2016年7月10日 白水川ダム
 
白水川(しろみずがわ)ダムは山形県東根市泉郷の最上川水系白水川にある山形県県土整備部が管理する多目的重力式コンクリートダムです。
建設省(現国交省)の補助を受けて建設された補助多目的ダムで、白水川の洪水調節、安定した河川流量の維持と既得取水権への用水補給、約500ヘクタールのサクランボ果樹園地への灌漑用水の供給を目的として1990年(平成2年)に竣工しました。
また2015年(平成27年)には白水川ダム発電所(最大出力180キロワット)が完成し河川維持放流を利用した小水力発電が行われています。
 
東根市街から白水川に沿って市道を東進すると白水川ダムが見えてきます。
ダム下流は公園として整備され、芝生の広場にローラー滑り台などが設置されています。

堤高54.5メートル、堤頂長367メートルの横長ダム。
非常用洪水吐としてクレスト自由越流頂14門、常用洪水吐として自然調節型オリフィス1門を装備。
このほか河川維持放流用ゲートと灌漑用バルブ各1条を備えています。
ダム下の建屋は2015年(平成27年)に完成した放流設備を兼ねた小水力発電所です。


公園にある魚の車止め。
結構あちこちのダムで見かけます。


下流から。 
 
 
左岸から。
見た目華奢な堤体導流壁
 
残念ながら天端は立ち入り禁止。
 
上流から。
 
総貯水容量530万立米のダム湖
湖畔には公園や広場、キャンプ場が6カ所整備されています。
 
(追記)
白水川ダムには洪水調節容量が配分されていますが、治水協定により台風等の襲来に備え事前放流を行うための予備放流容量が配分されました。
 
0442 白水川ダム(0475)
山形県東根市泉郷
最上川水系白水川
FNA
54.5メートル
367メートル
5300千㎥/4600千㎥
山形県県土整備部
1990年
◎治水協定が締結されたダム


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