ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

猫山ダム

2019-07-31 12:18:43 | 長崎県
2019年7月14日 猫山ダム 
 
猫山ダムは佐世保市郊外の日宇川本流上流部の佐世保市黒髪町にある長崎県土木部が管理する治水目的の重力式コンクリートダムです。
建設省(国交省)の補助を受けて建設された補助治水ダムで、日宇川の洪水調節、安定した河川流量の維持を目的として1974年(昭和49年)に竣工しました。
 
国道35号線日宇町交差点から日宇川沿いの市道を東に進むと猫山ダムに到着します。
小ぶりなダムですが1974年(昭和49年)竣工と言うことでクレストにはラジアルゲートを装備、常用洪水吐は自然調節式のオリフィスゲートとなっています。
シミュラクラ現象で赤い眼鏡をかけた『おっさん顔』に見えます。
 
赤いゲートが鮮やかな一方、堤体や導流部には苔が生え、完成以来50年近い年月も感じさせます。
 
ダム直下まで迫れます。
非常用洪水吐はラジアルゲート、常用洪水吐は自然調節式のオリフィスゲート。
ゲートレスへの過渡期のダムと言ったところ。
 
天端親柱の銘板。
 
銅板プレートの諸元表。
 
天端は車両通行可能
周辺住民の生活道路になっているようで歩道も設置されています。
 
天端から
日宇川に沿って住宅地が延々と続きます。
そりゃあこのダムがなかったら大雨でアウトやん!って感じです。
ダム下は公園になっていますが、いるのはシニアの皆さんだけ。少子化なんですね。
 
ダム湖は総貯水容量33万立米と溜池サイズ。
 
上流面
右手の管理事務所は貼り付くように建っています。
 
上流から見たゲート
ちょっと目を剥いて叫んでる感じ?
 
(追記)
猫山ダムには洪水調節容量が配分されていますが、治水協定により台風等の襲来に備え事前放流を行うための予備放流容量が配分されました。
  
2616 猫山ダム(1495) 
長崎県佐世保市黒髪町
日宇川水系日宇川
FN
32メートル
166メートル
330千㎥/302千㎥
長崎県土木部
1973年
◎治水協定が締結されたダム


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