ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

稗原ダム

2021-05-28 12:00:17 | 島根県
2021年5月22日 稗原ダム
 
稗原ダムは左岸が島根県出雲市野尻、右岸が島根県雲南市三刀屋町根波別所の斐伊川水系稗原川上流部にある灌漑目的の重力式コンクリートダムです。
2004年(平成16年)に農水省の補助を受けた島根県のかんがい排水事業によって建設され、完成後は出雲市が受託管理を行い250ヘクタールの農耕地に灌漑用水を供給しています。
ダム左岸高台が稗原ダム湖水公園として整備されているほか、湖畔にも親水公園が作られていますが山間の過疎地故かあまり利用する人は多くなさそうです。
 
県道出雲奥出雲線に稗原ダムを示す標識があり、これに従うとダムに到着します。
ダム下への道はダム手前200メートルほどにゲートがありますが徒歩での到達は可能です。
余水吐は自由越流式クレストゲートだけ、漸縮型堤体導流壁を備えたいかにも農業用コンクリートダムといった風。
 
左岸高台の稗原ダム湖水公園に上がります。
駐車場わきに立つ各種石碑。
 
公園からは眼下にダムと貯水池を俯瞰できます。
 
ダムへ続く管理道路は徒歩のみ進入可能
小雨の中ダムへと向かいます。
 
多孔式選択取水設備。
水の跡を見ると直近までクレスト放流していたようです。
 
天端。
 
下流面。
手前の金属カバーの中は電気ケーブルのようです。
 
減勢工と放流設備
ちょうど田植え時期ということで勢いよく放流されています。
 
総貯水容量121万立米のダム湖。
 
右岸から上流面。
 
(追記)
稗原ダムは洪水調節容量を持たない利水ダムですが、治水協定により台風等の襲来に備え事前放流を行う予備放流容量が配分されました。
 
1760 稗原ダム(1626)
左岸 島根県出雲市野尻町
右岸 島根県雲南市三刀屋町根波別所
斐伊川水系稗原川
47.3メートル
117メートル
1210㎥/1019千㎥
出雲市
2004年
◎治水協定が締結されたダム


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