2016年4月10日 高柴調整池
2023年3月19日
高柴調整池は福島県郡山市西田町高柴にある灌漑目的のアースフィルダムです。
郡山市東部の阿武隈川右岸丘陵地は年間降水量1200ミリの少雨に加え複雑な地形が災いし、農家の大半は零細な営農を余儀なくされていました。
1979年(昭和54年)に農水省による国営農地開発事業郡山東部地区が着手され、同省は建設省の三春ダム建設事業に参加し特定灌漑容量を確保するとともに、新規農地開発・圃場整備・灌漑施設の整備が進められその調整池として2001年(平成13年)に竣工したのが高柴調整池です。
農業水利事業全体も2004年(平成16年)に竣工し、郡山東部地区約1500ヘクタールへの用水補給が開始されました。
管理は併せて建設された金沢調整池 などとともに郡山市東部土地改良区が受託しています。
郡山市東部の阿武隈川右岸丘陵地は年間降水量1200ミリの少雨に加え複雑な地形が災いし、農家の大半は零細な営農を余儀なくされていました。
1979年(昭和54年)に農水省による国営農地開発事業郡山東部地区が着手され、同省は建設省の三春ダム建設事業に参加し特定灌漑容量を確保するとともに、新規農地開発・圃場整備・灌漑施設の整備が進められその調整池として2001年(平成13年)に竣工したのが高柴調整池です。
農業水利事業全体も2004年(平成16年)に竣工し、郡山東部地区約1500ヘクタールへの用水補給が開始されました。
管理は併せて建設された金沢調整池 などとともに郡山市東部土地改良区が受託しています。
高柴調整池は郡山市東部地区約1500ヘクタールの農地のうち北部の約500ヘクタールを受け持ち、余剰期に揚水して貯留し、水量不足時及び三春ダムでの取水が中断される4月に用水補給します
高柴調整池には2016年(平成28年)4月に初訪、2023年(令和5年)3月に再訪しました。
写真はすべて再訪時のものです。
ダム下から
堤高24.3メートルと言うことですが、見た目の高さは15メートルほど
基礎岩盤からの高さが24.3メートルと言うことなんでしょう。
右岸ダムサイトの説明板。
右岸の洪水吐
非常に珍しいシャフト式(竪坑落下式)洪水吐で、竪坑から隧道で南側を流れる大平川に流下します。
同じタイプの洪水吐を持つダムとしては香川の逆瀬池があります。
アングルを変えて
竪坑の先は隧道になっており越流した水は池の南側を流れる大平川に流下します。
下流面は犬走を挟んで2段構成
秋冬に草が刈られたようですが背の高い枯れ草が残っています。
堤体への立ち入りを阻止するために敢えて背丈を残して刈っているのか?
天端
わずかに轍が残っていますが、今は車両進入禁止。
ダム下の調圧水槽。
上流面はロック材で護岸
奥に斜樋が見えます。
左手は一般の民家。
左岸上流側から洪水吐と斜樋
斜樋の右手に細い水路は流入口。
三春ダムからの導水はここから流入します。
ダムの南約600メートルにある高柴揚水機場
余剰期にはここから調整池に揚水し、不足期には調整池から水を逆行させ補給します。
0534 高柴調整池(0307)
福島県郡山市西田町高柴
阿武隈川水系大平川
A
E
24.3メートル
128メートル
115千㎥/111千㎥
郡山市東部土地改良区
2001年
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