ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

小路池

2017-12-05 02:25:33 | 香川県
2017年11月25日 小路池
 
小路池は香川県東かがわ市川股の馬宿川水系馬宿川上流部にある灌漑目的のアースフィルダムです。
水利に乏しい馬宿川下流の旧相生村では明治以降たびたび新池築造が図られ、1938年(昭和13年)に念願かなって完成したのが川俣池です。
しかし完成後直後から激しい漏水が続いたうえに、災害により堤体が被災したため長く空池状態となっていました。
1962年(昭和37年)に川俣池の上流約2キロ地点に新『川俣池』が完成、その4年後の1966年(昭和41年)に旧『川俣池』も改修工事が竣工し、新たに『小路池』と命名され復活しました。
川俣池、小路池ともに相生土地改良区が管理を行い、併せて112.5ヘクタールの農地に灌漑用水を供給しています。
 
県道34号から県道102号に入るとすぐに小路池が現れます。
県道が堤体を斜行しています。
 
逆アングルから
車道の下も堤体が続いており堤高は15.2メートルとなります。
 
天端は草ボウボウ。
 
総貯水容量は23万立米
この上流2キロに川股池があります。
 
右岸の斜樋。
 
左岸から上流面
草が覆っていますが上流面はコンクリートで護岸されています。
右岸には香川県らしい三角錐のおむすび山が・・・・
 
左岸の横越流式洪水吐
越流面は緩やかに湾曲しています。
 
洪水吐導流部に架かる県道の橋。
 
上の写真の橋から見た洪水吐。
 
 
当初の名前を新ダムに奪われるなど数奇な運命の小路池ですが、今は新川俣池ともども下流域の貴重な水源となっています。
 
2181 小路池(1194)
ため池コード
香川県東かがわ市川股
馬宿川水系馬宿川
15.2メートル
260メートル
230千㎥/219千㎥
相生土地改良区
1937年竣工
1966年改修工事竣工


コメントを投稿