ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

川股池

2017-12-05 12:55:37 | 香川県
2017年11月25日 川股池
 
川股池は香川県東端、東かがわ市川股の馬宿川水系馬宿川源流部にある灌漑目的の重力式コンクリートダムです。
竣工記念碑によればもともと馬宿川流域には1937年(昭和14年)に完成した『初代』川俣池がありました。しかし完成後も漏水が激しい上に災害による被害もあり長く空池となっていました。
戦後、食糧増産機運が高まる中で、香川県のかんがい排水事業により旧堰堤の上流2キロ地点に1962年(昭和38年)に建設されたのが川俣池です。
その後1966年(昭和41年)には旧川俣池も改修により小路池として復活、現在は川俣池、小路池ともに相生土地改良区が管理を行い、併せて112.5ヘクタールの農地に灌漑用水を供給しています。
 
県道34号から県道102号へ左に折れるとすぐに小路池が現れます。さらに県道とは名ばかりの隘路を2キロ進むと川股池に到着します。
名前は池ですが立派なコンクリートダムです。
 
天端は車両通行可能ですが、対岸から先の林道は通行止めです。
 
上流面
半円形の取水設備。
 
立派な竣工記念碑ですがひびが入っています。
 
導流面と減勢工
左手に取水設備からの底樋があります。
 
クレストは自由越流式洪水吐が2門。
扶壁に戸当たりがあり、ゲートを嵌めこむようになっています。
試験湛水の際に使用されたと思われます。
 
ダム湖は総貯水容量27万2000立米
山の向こうはもう徳島県。
 
右岸から。
 
上流面。
 
右岸には香川県のダム溜池でよく見られる不動明王像が鎮座します。
 
 
2174 川股池(1195)
香川県東かがわ市川股
馬宿川水系馬宿川
26メートル
103メートル
272千㎥/272千㎥
相生土地改良区
1962年


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