ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

土師野尾ダム

2019-08-04 21:16:29 | 長崎県
2019年7月15日 土師野尾ダム
 
土師野尾ダムは長崎県諫早市貝津町の東大川左支流楠原川にある長崎県土木部が管理する多目的重力式コンクリートダムです。
建設省(現国交省)の補助を受けて建設された補助多目的ダムで、東大川の洪水調節、安定した河川流量の維持と既得取水権としての灌漑用水への補給、諫早市への上水道用水の供給を目的として1985年(昭和60年)に竣工しました。
 
県道41号の土師野尾ダム入口バス停を西に折れると左手に土師野尾ダムが見えてきます。
洪水吐は非常用・常用を兼ねた二段式の自由越流式クレストゲート1門というシンプルな構造。
ダム下に車のスクラップ工場があり廃車が積み上げられちょっと雑然とした雰囲気。
 
越流部は二段になっており、これで非常用、常用洪水吐を兼ねています。
 
左岸から
右岸側が少し屈曲。
 
昭和の長崎県営ダムではよく見られる銅版の諸元プレート。
 
天端から
左手のスクラップ工場がなければのんびりとした農村風景なのですが。
 
利水放流設備
ちょっと変わった形の放流口になっています。
 
 
ダム湖は総貯水容量109万立米。
釣りOKなのかどうかわかりませんが、入り江の各所で釣師がいました。
 
ちょっとわかりづらいですが左岸に艇庫とインクラインがあります。
 
天端は車両通行可能
右岸側が屈曲しているのがわかります。
 
 
小ぶりでかわいいダムですが、ダム下の自動車スクラップ工場がせっかくの雰囲気を台無しにしていますって、むこうも商売なのだから仕方ないんでしょうが・・・・。 
 
(追記)
土師野尾ダムには洪水調節容量が配分されていますが、治水協定により台風等の襲来に備え事前放流を行うための予備放流容量が配分されました。
 
2634 土師野尾ダム(1503) 
長崎県諫早市多貝津町
東大川水系楠原川
FNW
31.5メートル
160メートル
1090千㎥/1050千㎥
長崎県土木部
1986年
◎治水協定が締結されたダム


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