ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

小ヶ倉ダム

2019-08-04 21:36:57 | 長崎県
2019年7月15日 小ヶ倉ダム
 
長崎県には小ヶ倉ダムが2基あり紛らわしいのですが、こちらの小ヶ倉ダムは長崎県諫早市小ヶ倉町の本明川水系小ヶ倉川にある灌漑及び上水道用水目的のアースフィルダムです。
農水省の補助を受け1970年(昭和45年)に着手された長崎県のかんがい排水事業に諫早市が水道事業者として事業参加し、1975年(昭和55年)に竣工しました。
運用開始後は小ヶ倉ため池土地改良区が受託管理を行い諫早市内の農地822.2ヘクタールに灌漑用水を供給するほか、諫早市水道局に日量最大5011立米の上水道用水を供給しています。
 
諫早市内から小ケ倉川沿いを南に進むと小ヶ倉ダムが見えてきます。
小ヶ倉ダムの下流面。
この時期のアースダムは草が伸びているのはやむをえません。
 
ダム右岸側丘陵地帯が宅地造成されており、天端はその住宅地への連絡道路となっています。
住宅地のそば、さらに上水用水源も兼ねていることから事故防止も含めて貯水池側は有刺鉄線付きフェンスが設置されています。
 
天端からの眺め
諫早市中心街までは約2キロほどの距離です。 
 
総貯水容量は220万立米
上水用水源になっていることもあり農業用アースフィルダムとしてはかなり大きな貯水池です。
 
右岸の管理事務所と斜樋。
 
洪水吐導流部。
 
横越流式洪水吐。
 
洪水吐と上流面。
 
上流面はロック材で護岸されています。
 
右岸にある立派な竣工記念碑。
 
長崎県には小ヶ倉ダムが2基あり、歴史や知名度は長崎市内の小ヶ倉ダムには及びませんが、貯水池の規模はこちらが凌駕しています。
 
2620 小ヶ倉ダム(1504) 
長崎県諫早市小ヶ倉町
本明川水系小ヶ倉川
AW
21.1メートル
156メートル
2200千㎥/2145千㎥
小ヶ倉ため池土地改良区
1975年


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