2022年7月30日 手取川第2ダム
手取川第2ダムは石川県白山市仏師ヶ野町の一級河川手取川本流にある北陸電力(株)が管理する発電目的の重力式コンクリートダムです。
戦後の電力不足を補い主として大規模発電事業を行うために設立された電源開発(株)は開発余地のある手取川に着目、建設省(現国交省)、石川県との共同事業により手取川ダム建設が決定します。
同事業で発電された電力は全量北陸電力に売電されるため両者の連携は不可欠で、手取川第一発電所は電源開発が、調整池である第2第3ダムおよび第二第三発電所は北陸電力によって事業化されることになりました。
手取川第2ダムは第一発電所の放流水の逆調整池である手取川第3ダムのある直海谷川に流域変更するための調整池として、一連のダム発電所と同じ1979年(昭和54年)に竣工しました。
ここで取水された水は約11キロの導水路で直海谷川に送られ、その際手取川第二発電所で最大8万7000キロワットのダム水路式発電を行います。
さらに当ダムからは手取川沿い左岸に広がる農地向け既得灌漑用水の供給も行われています。
上流の仏師ヶ野橋から遠望。
ラジアルゲート3門を備え、写真ではわかりづらいですが右手に取水口があります。
右岸から。
アングルを変えて。
手前に浮桟橋、奥に既得灌漑用水の取水口があります。
既得灌漑用水の取水設備。
表面取水用のフローティング式取水設備かと思います。
浮桟橋と繋留船。
門扉が閉まりダムの敷地には入れません。
管理事務所。
奥には分割式予備ゲートが置かれています。
左岸のも見学ポイントがありますが、農作業用の車が止まっていたので自重しました。
また下流からダムと正対できる場所があるようなので、機会があれば再訪しようと思います。
(追記)
手取川第2ダムは台風等の襲来に備え事前放流を行う治水協定を締結しました。
0919 手取川第2ダム(1881)
石川県白山市仏師ヶ野町
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