2023年4月20日 保古の湖
保古の湖(ほこのこ)は岐阜県恵那市東野の木曽川水系小野川源流部にある灌漑目的のアースフィルダムです。
保古の湖(ほこのこ)は岐阜県恵那市東野の木曽川水系小野川源流部にある灌漑目的のアースフィルダムです。
岐阜県中津川市と恵那市境界上にある保古山山頂平坦部には上流側に根の上湖、下流側に保古の湖と2基の灌漑用貯水池が並びます。
一帯は根の上高原と呼ばれ風光明媚な景観が広がり、高度成長期よりゴルフ場や別荘地、キャンプ場などリゾート開発が進み「東海の軽井沢」と呼ばれる保養地となりました。
保古の湖は1924年(大正13年)に完成、保古の湖用水管理組合が管理し小野川下流の飯沼川から阿木川流域農地に灌漑用水を供給しています。
ため池データベースでは堤高19.3メートルとダムの要件を満たしていますが、ダム便覧には未掲載です。
根の上湖 と保古の湖は上下に連続する溜池ですがそれぞれ管理者と灌漑用水の供給先が異なっているのが興味深いところです。
下流面は犬走を挟んで二段構成。
根の上湖 と異なり下流面はきれいに草が刈られています。
天端は舗装路ですが、関係者以外通行禁止の表記があったので立ち入りは自重しました。
貯水池の説明板かと思ったらボートの案内だけ。
上流面
満水なので見えませんが、コンクリートで護岸されています。|
右岸の斜樋。
斜樋のある半島の向こう側に越流式洪水吐があります。
浮桟橋に並ぶボート群
湖面は管理釣り場でワカサギ釣り場として知られています。
総貯水容量は75万8000立米で根の上湖 のほぼ2倍。
ダム便覧未掲載のため軽く写真を撮っただけでしたが、帰宅後調べると明らかに『ダム』。
天端やダム下も見学が可能なようですので、機会があれば改めて訪問するとともに、細かな諸元等をまとめてダム協会に報告したいと思います。
保古の湖
ため池データベース 212100201
岐阜県恵那市東野
岐阜県恵那市東野
木曽川水系小野川
A
E
A
E
19.3メートル
168メートル
758千㎥/758千㎥
保古の湖用水管理組合
758千㎥/758千㎥
保古の湖用水管理組合
1924年
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