ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

小屋ダム

2016-09-28 09:45:52 | 石川県
2016年9月19日 小屋ダム

小屋(おや)ダムは石川県珠洲市宝立町柏原の二級河川鵜飼川本流にある石川県土木部が管理する多目的のロックフィルダムです。
珠洲市中央部を東西に横断して奥能登最大の漁港飯田港がある飯田で日本海に注ぐ鵜飼川は、小河川ですが大雨のたびに流域で洪水被害を起こしてきました。
一方珠洲市は人口は減少傾向ながら、それまで地下水に頼っていた上水道の整備を進めるため新たな上水道水源の確保が必要となってきました。
これを受け国土交通省の補助を受けた石川県営事業により1992年(平成4年)に補助多目的ダムとして竣工したのが小屋ダムです。
小屋ダムは鵜飼川の洪水調節、安定した河川流量の維持と不特定かんがい用水への補給、上水道用水の供給を目的とするほか、また河川維持放流を利用して管理用電力として最大270キロワットの小水力発電を行っています。
ダム周辺は公園として整備され堤体直下にあるふれあい広場では『宝水湖まつり』など多くのイベントも行われます。

珠洲市飯田から県道26号線を西進すると小屋ダムに到着します。
左岸に洪水吐があります。

長い洪水吐導流部。

洪水吐
ダム湖は宝水湖。

ログハウス調の管理事務所。

天端への車止めは魚。

天端。

堤体の下は『ふれあい広場』として整備されています。

上流面。

左岸の管理事務所、洪水吐、取水設備。

右岸にはダムの構造を示すモニュメント。


(追記)
小屋ダムは台風等の襲来に備え事前放流を行う治水協定を締結しました。

0926 小屋ダム(0572)
石川県珠洲市宝立町柏原
鵜飼川水系鵜飼川
FNW
56.5メートル
240メートル
3050千㎥/2700千㎥
石川県土木部
1992年
◎治水協定が締結されたダム


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