国際結婚はたいへんだった(第2章)

ボリビア人女性との国際結婚に至るまでの道のりを記録するために立ち上げたブログです。最近は妻との日常生活を綴っています。

はじめに

私(Yasuhiro)とボリビア人のLinda(通称)は2015年9月29日にニューヨークで結婚しましたが、翌2016年の1月3日にも妻の実家があるコチャバンバで式を挙げました。3ヶ月以上もの日を措いて2度結婚することになった訳ですが、その「たいへんだった」経緯については「結婚@NYまで」のカテゴリーにまとめています。

人生最悪

2018-12-29 | 帰省(2018〜19)
注意:今回は汚い話が出てくるので嫌な方はスキップして下さるようお願いします。食事中は絶対ダメです。

私たちが乗った夜行バスは2階建てで、もちろんリクライニングシート。完全に水平とまではいかないものの、結構倒せる(135度ぐらい)のでそれなりに眠れるだろうとは思っていました。しかしながら・・・・・・

仰向きに寝たら背中が痛くてたまらない。その後いろいろ姿勢を変えてみたものの、シートと接する部分が痛んで眠るどころではありません。結局短時間ウトウトしただけでした。ところが、あと少しでコチャバンバというところで痛みは嘘のように引いていきました。その時ペシャンコになったペットボトルを見て私は独り合点しました。気圧の低い所では背骨と背骨の間隔も少し拡がっていたのだろう。それで一種の「成長痛」のような現象が(もう若くはない)私にも起こっていたに違いない。だから標高が下がる(気圧が上がる)につれて収まったのだ、と。(後で考えるにそれは大きな勘違いでした。)

市内に入ってまもなく、とにかく喉が渇いて仕方がありませんでした。自分のペットボトルの水を飲み干した後も渇きは収まらず、他の人からも譲り受けてガブ飲みしました。(少なくとも1リットルは飲んだはずです。)ところが渇きは収まるどころか増すばかり。この時点で体の異変に気が付くべきでした。

3日遅れでLindaの実家に到着。部屋で少し寝ました。出発してから1度も便通がなかった私を心配した彼女がlinaza(亜麻仁)のジュースを出してくれました。少し甘くて飲みやすいものでした。下剤の効果があるとのことでしたが・・・・・(ちなみにパラグアイ在住時代に私の家の周囲で広く栽培されていたヒマ (蓖麻) の種子から採取される蓖麻子油はさらに強烈ですが、それは脂肪酸の構造が特殊で腸が消化・吸収できないためです。以上、私の担当講義科目「栽培植物各論」より。)

30分もしないうちにお腹がゴロゴロ鳴り始め、便器に座って間もなくクリーム状の中身がドロッと出ました。暢気にも「効果あるなぁ」と思った私ですが、その後は液状化が進む一方。それでも出す物を出し切ってしまったら収まるだろうと考えていました。大甘でした。

以降は何を飲んでも食べてもそのまま素通り。思えばあのバス車中での異常な喉の渇きも腸が水を一切吸収できないため脱水状態に陥っていたということでした。

こういう重度の下痢の場合、私は絶食して回復を待つことにしているのですが・・・・・・Lindaのご家族が「何か食べないと回復しないわよ」と勧めてくれる食事を断るのも悪いので無理して食べたのですが、その度にトイレに駆け込むことになりました。さらに胃も(ガスが異常発生しているのか)膨張してゲップを連発。やがて気分が悪くなり、とうとう吐いてしまうことに。それも爆発的なものでした。

私はこれまで海外で酷い下痢を何度も経験しています。とくにスペイン語の実地研修で1ヶ月半滞在したメキシコではほとんど3週間近く続きました。が、出入りがコントロールできていたので、さほど深刻な事態には陥りませんでした。下痢と嘔吐を同時に発症したのは今回が初めて。それでこれが単なる食当たりの類ではないと遅まきながら気が付きました。(腸管が食べ物 (とくに動物性タンパク質) の腐敗でできた毒素にやられているなら出してしまえば収まるはずです。)

これは感染性の胃腸炎(体の痛みも十中八九それが原因)に罹っているに違いないということで、まず疑ったのはノロウイルスでしたが、ならばトイレで糞便や吐瀉物を撒き散らしたにもかかわらず、感染力の極めて強いウイルスによる被害が他の人に及ばないはずはない。それで何かの細菌の可能性が浮上しましたが、思い当たったのは二人だけで食事したコパカバーナ初日。

私に少し遅れてLindaにも同じ症状が出始めましたので、この夕食の何かが悪かったと考えざるを得ません。(彼女は野菜にも火を通してくれと注文を出していましたが。)もしこれが濡れ衣なら風評被害として店から訴えられても仕方のないところですが、上画像や26日最後の写真だけで店を特定するのはまず無理ですから大丈夫でしょう。
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