今回はコガモ。雲場池には稀に飛来しており、年初の2月に初めて撮影した。その後は姿を消してしまい全く見かけなくなっていたが、10月下旬になって、先に戻ってきていたマガモに混じって泳いでいるところを見かけた。
数日後、今度は雲場池の最奥部の浅い流れの中で、カルガモ、マガモに混じって餌を探しているところに出会った。こうした写真を紹介する。
いつもの「原色日本鳥類図鑑」(小林桂助著 1973年保育者発行)の記述を見ると、次のようである。
「最小形のカモ。嘴峰31~41mm、翼長160~194mm、尾長62~72mm、跗蹠27~30mm、♂は頭頸部栗茶色で眼の周囲から後頸に金属光沢がある暗緑色の幅の広い線がある。背と脇とには一面に白と黒との密な虫くい状はんがある。胸は黄かっ色で多数の黒色丸形はんがある。翼鏡は金属緑色。♀は上面黒かっ色で黄かっ色はんあり下面は白地に黒かっ色はんがある。
欧州およびアジアの中北部で繁殖し、冬期はアフリカ・印度・セイロン島などに渡来する。我国では北海道と青森と日本アルプス(上高地)とで少数のものが繁殖することが知られているが、冬期渡来するものの多くはシベリア大陸より来る。冬期は、湖沼、沼沢地、海上などに大群をなして生息し狩猟のよい対象となる。
北海道・本州で少数繁殖するほか冬期本州・八丈島・四国・九州・対馬・種子島・奄美大島・徳之島などに渡来する。」
コガモの♀は小型のマガモといった感じでよく似ているが、嘴は細い。ただ翼鏡の色は緑色であり異なっている。♂の翼鏡も同様に緑色光沢がある。
2月に見かけた時の様子は次のようであり、4羽ほどがマガモに混じり泳いでいた。
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雲場池のコガモのペア (2020.2.22 撮影)
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雲場池のコガモ♂ (2020.2.22 撮影)
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雲場池のコガモ♂ (2020.2.22 撮影)
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雲場池のコガモ♂(2020.2.22 撮影)
この時いたコガモはプッツリと姿を消し、それ以後見かけることはなかった。そして次にコガモがやってきていることに気がついたのは10月下旬になってからであった。
一足先にやってきたマガモに混じって、小型のカモがいることに気がついた。♀でマガモによく似ていたので、遠目に子供かもしれないと思っていたが、写真を見てコガモと確認した。コガモの特徴である翼鏡の緑色が見える個体もいる。
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マガモと一緒に泳ぐコガモ♀ (2020.10.21 撮影)
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雲場池のコガモ♀ (2020.10.21 撮影)
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雲場池のコガモ♀ (2020.10.21 撮影)
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雲場池のコガモ♀ (2020.10.21 撮影)
その後、雲場池の上流の川の流れの中でマガモ、カルガモと共に餌を食べている姿を見る機会があった。この時は数メートルまで近寄ることができ、そこから撮影できた。
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雲場池の上流の川の中でマガモの♀と共に餌を食べるコガモ♀(2020.11.6 撮影)
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雲場池の上流の川の中で餌を食べるコガモ♀(2020.11.6 撮影)
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雲場池の上流の川の中で餌を食べるコガモ♀(2020.11.6 撮影)
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雲場池の上流の川で泳ぐコガモ♀(2020.11.6 撮影)
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雲場池の上流の川で羽ばたくコガモ♀(2020.11.6 撮影)
12月になって、ようやくコガモの♂の姿を遠くから目撃し撮影した。ただこの時は池の反対側に回り近くから撮影しようとしたが、警戒され遠く雲場池を離れて飛び立っていった。写真からは♂♀各3羽ほどが確認された。
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雲場池に戻ってきたコガモ (2020.12.7 撮影)
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雲場池に戻ってきたコガモ♀ とオオバン(2020.12.7 撮影)
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